「ちむどんどん」ねずみ講騒動 和彦退職…師匠・田良島さん涙「関係ないなんて二度と言うな」

2022年08月19日 08:15

芸能

「ちむどんどん」ねずみ講騒動 和彦退職…師匠・田良島さん涙「関係ないなんて二度と言うな」
連続テレビ小説「ちむどんどん」第95話。田良島(山中崇・右)が涙。退職する和彦(宮沢氷魚)に「関係ないなんて言うなよ。二度と言うな」(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は19日、第95話が放送された。
 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第95話は、暢子(黒島)は良子(川口春奈)と博夫(山田裕貴)からの援助により、房子(原田美枝子)の許しの下、予定通り「アッラ・フォンターナ」を退職。本格的に独立開店の準備に入る。暢子が思いついた店名とは?そして、暢子と和彦(宮沢氷魚)は店の2階に住むことに。送別会中、「あまゆ」に1本の電話が…という展開。

 暢子によると、沖縄料理店「ちむどんどん」は1979年(昭和54年)8月初めにオープン予定となった。送別会が盛り上がる中、「あまゆ」の電話が鳴る。田良島(山中崇)からだった。電話を取った和彦は「僕、東洋新聞、クビになるかもって」――。

 週刊誌に「ネズミ講仲間割れ“大乱闘”東洋新聞記者まさかの関与!?」の見出しが躍った。写真も掲載されている。第93話(8月17日)、田良島は「週刊誌も張り付いているらしい」と警告していた。

 編集局長・笹森(阪田マサノブ)から事情聴取されると、和彦は「突き飛ばしたのは、事実です」と暴力を認めた。笹森が退職届を書くよう迫ると、田良島は「オレが責任を取ります。オレが辞めるので、青柳は不問にしてください」と頭を下げた。「おまえは今、無職になるわけにいかないだろ」。和彦は帰宅後、退職届を書き、暢子に「そうしないと田良島さんに迷惑が。(ニーニーとうちのせいで大変なことに)暢子も賢秀も、僕の大切な家族。後悔はしてない」と伝えた。

 「和彦は東洋新聞を退職することになりました」(語りジョン・カビラ)

 和彦は部員たちに「この学芸部で学んだことを糧に、新たな自分の道を探して頑張りたいと思います。長い間、お世話になりました。本当にありがとうございました」とあいさつ。同行した暢子も頭を下げた。

 田良島の席の前。

 和彦「田良島さん、お世話になりました」

 暢子「ありがとうございました。これ(菓子折り)、ささやかなものですけど(田良島は見向きもしない)。置いておきます」

 和彦「いずれ新聞社を辞めるつもりでしたし、しばらくフリーの記者として、自分の企画書を持って出版社を回ってみます」

 田良島「小さくないぞ。東洋新聞の看板を失くした代償は」

 和彦「もちろん、分かってるつもりです」

 田良島「ちょくちょく顔を出せ。何でも相談に乗る」

 和彦「辞めた人間が顔を出すのは、迷惑でしょうし」

 田良島「迷惑じゃないよ。おまえが勝手に決めるな」

 和彦「上層部は、田良島さんにも目を付けています。僕と関わらない方が。僕は東洋新聞社とも、田良島さんとも関係ないですから」

 田良島「(机を強く叩き)関係ないなんて言うなよ。(立ち上がって和彦を向き合い)二度と言うな(と涙)」

 部員の原稿指導のため、田良島は席を離れる和彦と暢子は田良島に頭を下げた。

 第94話(8月18日)に続き「関係ないなんて言うな」がキーワード。共同売店のレジの小銭を盗んだものの「父ちゃんは関係ない!」という賢秀(浅川大治)に、賢三は「(共同売店の小銭を盗んだものの、父ちゃんは関係ないという賢秀に)家族だのに、関係ある!関係ないって言うな!二度と言うな!」と声を荒らげた。独立する暢子に、房子(原田美枝子)は「あなたはもうこのフォンターナとは関係なくなるし、私とも関係なくなる」「いつかあなたは私のことを忘れるし、私もあなたのことを忘れる」と意地を張った。房子は暢子が最初に作った“イタリア料理”ナポリタンを「忘れられるわけないじゃないの」。田良島と和彦は血縁がなくとも、固い絆で結ばれた師弟だった。

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