【芸人 イチオシ】プロ初登板果たしたティモンディ高岸を“制球”する相方・前田、涙必至の初勝利心待ち
2022年08月20日 09:00
芸能
14日の初登板では最高球速で140キロをマークし、2回3安打の3失点で降板。緊張による力みからか、ボールが高めに浮き5四球を与えた。一方で投球がしっかり低めにいくと、得意のムービングボールが威力を発揮。ゴロに打たせて取る展開で、アウトを積み重ねた。
打者にとっても大変なら、球を捕る方も一苦労。高校時代から高岸のクセの強さに前田は「何度突き指したか分かりません。捕手からは“親指クラッシャー”って呼ばれてたくらいですから」。一番身近で球筋を見極めてきただけに説得力がある。
初登板でも初回で暴投するなど「普段ないシチュエーションの中で気持ちを修正することが苦手なんです」と分析。猪突猛進タイプで、不器用さが弱点。だが、芸人としての体を張る能力はピカイチでNGなし。「撮影中にわさびのチューブを飲んでって渡したら、嫌な顔一つせず、ゼリー飲料みたいに飲んじゃう。愚直なヤツなんです」。何でも“全力投球”だ。
初登板で本塁打を打たれ、打者に拍手するという奇想天外な行動も「敵にエールを送るなんて、さすが!」とネットで話題を呼んだ。この周囲を笑顔にする力も天性のもの。ただし、行き過ぎてもダメ。そこで相方である猛獣使いの前田がうまくバランスをとって“制球”している。
「あいつのいいところは、とにかく野球を楽しんでいること。80歳になった時とかに“あの時は楽しかった”と思えるような時を過ごしてほしい」
高校時代には互いにファストフード店で「プロ野球選手になる!」という夢を語り合った2人。10年越しの夢をかなえ、「高岸は大学の時に、全てをささげてきた野球を1度諦めた。その瞬間を知っているので…友達、そして相方として本当によかったな、と思います」と目をうるませた。
真っすぐすぎる性格から繰り出されるクセ球はプロで十分に通用する。初勝利のあかつきには、女房役の前田の涙腺が崩壊することだけは間違いなさそうだ。