藤井王位 豊島九段との第4局戦型は4局連続の角換わり腰掛け銀 午前のおやつは「稲すずめ」

2022年08月24日 13:05

芸能

藤井王位 豊島九段との第4局戦型は4局連続の角換わり腰掛け銀 午前のおやつは「稲すずめ」
藤井聡太王位(左)に豊島将之九段が挑む王位戦第4局(日本将棋連盟提供) Photo By 提供写真
 藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋聖含めて5冠=に豊島将之九段(32)が挑む第63期王位戦第4局は24日午前9時、徳島市の料亭「渭水園」で1日目が始まり、戦型は先手藤井の角換わり腰掛け銀になった。
 初手から飛先の歩を2度突き合って、注目の5手目。角道を開けるか、角頭を守るために金を上がるかのほぼ2択の分かれ道で、藤井は前者を選択。藤井の2勝1敗で迎え、第1局から4局連続の「角換わり腰掛け銀シリーズ」に進んだ。

 前日検分を済ませた後の会見。藤井は豊島について、「読みが深くて正確。こちらが気づかない好手を指されることも多い」と改めて印象を語った。豊島も「序盤は最新型に精通され、細かいところまで調べられている。中盤の形勢判断や読みの深さを対局のたびに感じる。終盤は正確」と語った。両者の対戦成績は藤井の15勝、豊島の11勝。4局連続の戦型選択は棋理を追求しようとの意欲の表れであり、意地の張り合いでもあるようだった。

 第4局は元々15、16日に佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で予定されたが豊島が新型コロナウイルスに感染したため延期に。第5局が予定された徳島対局が第4局に繰り上がり、豊島の回復を待って指されることになった。

 「だいたいの症状がほとんど治っている」。前日会見で体調を説明した豊島はこの日朝、静かな足取りで対局室へ姿を見せ、体調不良まではうかがえない。ただ、10時からの午前のおやつには、雀の形をした和菓子「稲すずめ」を注文した藤井に対し、飲み物のみでアイスティーを頼んだ。第1局はフレッシュフルーツサラダボウル、第2、3局は共にフルーツ盛り合わせを1日目午前に注文してきただけに食欲までは回復していないのかも知れない。

 昼食は地元で「ぼうぜ」と呼ばれるイボダイの塩焼きや阿波尾鶏の加茂ナス揚げ出しなど、地元食材を使った渭水園オリジナルの「松花堂弁当」。対局は午後1時半に再開される。

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