すとぷり 全国5大ドームツアー完走 来年アリーナツアー、地上波初冠番組も決定

2022年08月29日 05:00

芸能

すとぷり 全国5大ドームツアー完走 来年アリーナツアー、地上波初冠番組も決定
<すとぷり・全国5大ドームツアー>千秋楽で歌う「すとぷり」(左から)るぅと、ころん、莉犬、さとみ、ジェル Photo By 提供写真
 動画配信を中心にさまざまな活動を行うエンタメアイドルユニットすとぷりが28日、結成6年で初の全国5大ドームツアーを完走した。前日27日から埼玉・ベルーナドーム公演を開催。1月の福岡から半年をかけて全国のドーム球場を回った。新型コロナウイルス禍以降では、Kis―My―Ft2に続いて2組目の快挙。“全国制覇”をした今後は、来年1月からの全国アリーナツアーで、さらに多くの街を訪れることを発表した。
 晩夏の夕刻にセミの鳴き声が聞こえる。超満員3万6000人が集っても驚くほど静かな半屋外型ドームに、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)のボリュームが湧き上がった。

 「Are You Ready?」。コロナ自粛で待ちわびた観客を高ぶらせる新曲で幕を開いた。19年9月以来3年ぶり2度目のベルーナドーム。コロナ下で何度も公演中止の憂き目に遭ったが、今年1月の福岡を皮切りに、名古屋、大阪、東京を経て5大ドーム制覇を成し遂げた。るぅと(23)は「(空席ありの)3年前は悔しさも残っていたここで、ついに大成功できました」と感情を高ぶらせ、莉犬(24)は「リスナー(ファン)のおかげでオレたちも3年間で何倍も成長できました」と感謝した。

 王子様風の王道アイドル曲からクールなダンスナンバー、切ないバラードまで全24曲を披露。声を出せない観客も、ペンライトの光とマスク越しの笑顔でエールを送った。

 すとぷりは、若い女性や少年少女から絶大な支持を集める。普段はネットの生配信で活動し、ファンと直接会えるライブなどでは素顔、普段は2次元のイラストキャラクターと声で活動する。ライブなどの模様も、新聞やテレビなどの媒体出演の際は顔にイラストスタンプを貼った形で報じられる。関係者は「学校で個人情報のネット公開の危険性を教育されてきたZ世代だから、このスタイルが当たり前だった」と説明。まさに令和のニュータイプアイドルだ。YouTube、ツイッター、インスタグラム、TikTok、LINEにツイキャスなどを駆使して、2次元と3次元も泳ぎ回る。

 この日でジェル(26)は無期限の活動休止に入ったが、勢いは止まらない。来年の全国アリーナツアー、4枚目のアルバム制作、テレビ地上波の初冠番組放送を発表し、さとみ(29)は「これからも新しい挑戦をして、ジェルの帰る場所を守り続ける」と誓った。目標は「応援してくれるリスナーが、家族や友人、恋人に自信を持って好きと言えるグループになること」。来年も、全国ツアーでたくさんの「楽しい」を届けに回る。(瀬津 真也)

 ◇すとぷり 2016年6月4日に結成。リスナーと呼ぶファンに喜んでもらえるような王子を目指して考案した造語「すとろべりーぷりんす」を語源に、ユニット名を命名。トークやゲーム実況の生配信といったユーチューバー的な活動と歌手活動を2本柱に、多様なエンタメ活動を展開中。今年は1月に福岡と名古屋、2月に大阪、5月に東京と全国ドームコンサートを行った。ポップな世界観と、ネット世代の少年少女の悩みにも寄り添う視点で多くの支持を受けている。
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