藤田怜央 9歳の世界最年少棋士が入段記念対局 敗退も相手の余八段が絶賛「9歳とは思えない」
2022年09月02日 19:08
芸能
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「控え室で誰も挙げなかった手」。対局を見守った師匠の星川拓海五段(39)が驚くと、解説会に登場した、余の好敵手・佐田篤史七段(26)も「(余は)緩めるタイプではない。最後も時間を使って読んでいた。早い段階からトップと打つことは財産」と藤田の前の最年少棋士で、4月に女流名人戦3番勝負に出場した中学生棋士の仲邑菫二段(13)を例に将来性を保証した。
「負けました」と投了を告げた以外、終局後の会見でも言葉は発しなかった。気恥ずかしさだけではない。「頑固なところがある」。星川が挙げたのは8月17日の入段会見。将来対戦したい棋士を問われた藤田に「耳打ち役」として隣席に陣取った星川が「余八段」とささやいても首を傾げて応じない。
元々、余の碁を「すごい好き」と語り、記念対局の相手も務めるとあって推薦したが、藤田は結局「井山先生」とした。大物感を漂わせる9歳が、プロとして第一歩を記した。