紀藤正樹弁護士 自民党の旧統一教会との関係断絶宣言にあえて注文「超党派で議論して」
2022年09月09日 22:43
芸能
霊感商法などの被害者救済を続けてきた紀藤氏は「我々は反社会的な宗教団体だと思って、この活動を続けてきたんですね。反社会的な宗教団体だということを世間がなかなか分かっていただけなかった」と、長年の苦悩を明かした。その上で、「昨日の茂木幹事長の会見を見ていると、記者から追及されて“どうして統一教会と関係を断つのか?”と聞かれて、茂木幹事長ははっきりおっしゃいましたよ。“高額な献金問題とかの問題がある”と。これが政治的評価だと私は思いました」と歓迎。「私は茂木幹事長のコメントを聞いて、自民党は真剣に考えているなと思ったし、自民党はその部分は感謝している」と続けた。
その上で、あえて注文を付けた。「今後ガバナンスコード(統治指針)の問題はありますよ?ガバナンスコードも同時に発表していただければよかった」とし、党所属議員らの行動指針として教団との接点を持たないことを明文化することを提案した。「ガバナンスコードが発表されていないから、どの基準で、どの線引きで統一教会について考えていくか?あるいは統一教会と同様のカルト的団体をどうすることについてはあいまいなので、私たちはお願いをしていかなければいけない立場でもある」とし、「野党にもお願いしたいし、そこは超党派で議論していただかないといけない問題」と、党を超えた議論への発展を期待した。