藤井王将 深夜に決着、A級で糸谷八段に勝利し2勝1敗 「中盤にミス多い」と反省も“苦手”横歩取り打破
2022年09月13日 00:29
芸能
「1歩得の形で序盤を収めて駒組みできればと思ったが、その過程でいくつか妥協したかも知れません」
具体的には1筋の歩を突き越し、一度は初形から移動した角を元に戻した。途中劣勢を自覚した局面もあったというが終盤、2枚飛車に角の大駒で迫った糸谷を金銀5枚の堅陣で受け止めて競り勝った。
「ここまで中盤にミスが出る将棋が多い。次局から修正していけたら」
1回戦で佐藤康光九段(52)に勝った藤井だが、菅井竜也八段(30)との2回戦ではそのエース戦法・中飛車に敗れた。今回、順位戦参戦6年目で初の連敗を回避したが、慢心はなかった。例年なら来年4月開幕予定の名人戦で渡辺から名人位を奪うと谷川浩司十七世名人(60)が持つ21歳2カ月の最年少名人記録を更新する最初で最後の挑戦者争いへ、本命が生き残った。