映画「勝手にしやがれ」のゴダール監督 「自殺ほう助」で死去 91歳
2022年09月14日 05:30
芸能
![映画「勝手にしやがれ」のゴダール監督 「自殺ほう助」で死去 91歳](/entertainment/news/2022/09/14/jpeg/20220914s00041000136000p_view.webp)
30年、パリで生まれ、スイスで育った。パリのソルボンヌ大に在学中、映画文化機関シネマテーク・フランセーズなどに通ってトリュフォー監督らと出会い、雑誌カイエ・デュ・シネマに映画批評を執筆した。
短編映画から撮り始め、長編デビュー作として俳優ジャンポール・ベルモンドさんを主演に「勝手にしやがれ」を公開。ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞した。
即興演出や街頭ロケ、独創的な映画編集など新たな手法で映画界に革命を巻き起こし、「女は女である」(61年)「気狂いピエロ」(65年)などヌーベルバーグの代表作を次々と生み出した。65年「アルファヴィル」で同映画祭最高賞となる金熊賞を、83年「カルメンという名の女」でベネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)をそれぞれ受賞した。
日本の溝口健二監督の作品を愛し、98年に完成した大作「ゴダールの映画史」で大島渚監督らの作品と共に取り上げた。沢田研二(74)の代表曲「勝手にしやがれ」(77年)の曲名は、作詞の阿久悠氏がゴダール作品から引用したと言われている。日本の芸能界にも多くの影響を与えた。
私生活ではアンナ・カリーナさんら女優と2度にわたり結婚。いずれも長続きはしなかった。