役所広司 福島第1原発緊迫の7日間に信念の所長役で迫る ネトフリで全世界に配信

2022年09月15日 06:00

芸能

役所広司 福島第1原発緊迫の7日間に信念の所長役で迫る ネトフリで全世界に配信
「THE DAYS」で主演を務める役所広司 Photo By 提供写真
 俳優の役所広司(66)が来年に全世界で配信されるネットフリックスの連続ドラマ「THE DAYS」で主演を務める。2011年の東日本大震災に伴う福島第1原発事故を題材とした作品。政府、会社組織、現場の3つの視点から緊迫の7日間の真実に迫る。
 役所が演じるのは、闘病しながら現場で陣頭指揮を執った福島第1原発の吉田昌郎所長。過去には渡辺謙(62)や故大杉漣さんが演じたことでも知られる人物。役所は「極限状況下でも信念を持って指揮を執るリーダーですが、英雄として描かれるわけではありません」と感じている。

 プロデューサーを務めるのはフジテレビのヒットドラマ「コード・ブルー」などを手がけた増本淳氏。ドラマの制作にあたり、関係者にインタビューするなど1年間かけて入念にリサーチ。「この物語が未来の日本に何をどう残すべきか、考えるきっかけの一つになれば」と期待を込める。役所については「“普通の人”を演じてほしかった。その上で主人公としての存在感のある方で最初に思い浮かんだのが役所さんだった」と起用のねらいを明かした。

 役所は「最初は題材が題材なだけに“これをエンターテインメントにしていいのか?”という気持ちがありましたが、(増本氏の)話をお聞きして意義を感じ、出演を決めました」と作品への思いを吐露。「原子炉が落ち着いた後も続く、事故に対する彼の終わりなき問い、そこにこそ本作の意義がある」と力を込めている。
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