STU48石田千穂 ヒット中「花は誰のもの?」で歌う平和のメッセージ 紅白&レコ大「絶対出たい」

2022年09月17日 05:30

芸能

STU48石田千穂 ヒット中「花は誰のもの?」で歌う平和のメッセージ 紅白&レコ大「絶対出たい」
STU48のシングル「花は誰のもの?」についての思いを語った石田千穂(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 STU48の最新曲「花は誰のもの?」がロングヒットしている。秋元康氏(64)が作詞、元チェッカーズの鶴久政治(58)が作曲を担当。争いや分断が進んだ2022年の時世を捉えたメッセージ性の強い楽曲で、センターの一角を務める石田千穂(20)はスポニチ本紙の取材に「逆境続きでも、諦めなかったからここまでこられた。年末のレコード大賞と紅白歌合戦に絶対出たい」と意気込んだ。
 石田が「今年は私たちの曲を“街中でよく聴く”って言ってくださる人が本当に増えてうれしい」と声を弾ませると、取材に同席した鶴久も「日本中でこの曲がかかってるからね」と手応えを口にした。

 ♪もしこの世界から国境が消えたら 争うことなんかなくなるのに――。「花は誰のもの?」は切ないメロディーに乗せて、こう歌い出す。2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けて制作された平和を願うメッセージソングで、総合プロデューサーの秋元氏から被爆地・広島を拠点の一つにするSTUに託された。

 SNS発のヒットソングが潮流となる中、同曲は4月の発売以降、有線放送で繰り返し流れてじわじわと浸透。歌詞を「もしこの世界から東京が消えたら」と聞き間違える空耳もネットで話題。「週間 USEN HIT J―POPランキング」では、初登場から5カ月が過ぎた現在の最新チャート(14日付)も7位と健闘している。

 戦争の長期化でウクライナ関連のニュースが減る中、「この曲は平和について考えるきっかけになる」と石田は言う。8月にはテレビやイベントに連日のように出演。今月9日にはテレビ朝日の看板音楽番組「ミュージックステーション」に初出演を果たし、曲のメッセージを全国のお茶の間に届けた。

 結成から5年。CDデビュー延期、西日本豪雨、船上劇場の終了など何度も逆境を乗り越えてチャンスの順番が巡ってきた。「5年間苦労してきたわけだから、今年は冬場に花を咲かせるしかないね」と鶴久はエール。石田は「年末のレコード大賞と紅白歌合戦に絶対に出たい。年末まで残り3カ月。全力で駆け抜けます」と約束。平和への思いを歌声に乗せてSTUはペダルをこぎ続ける。
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