SKE48の須田亜香里が卒業コンサート 「みんながいてくれて13年も濃く過ごすことができました」
2022年09月24日 22:11
芸能
前説のアナウンス時から、自然と気持ちが高ぶり、涙が込み上げてきた。ソロ曲「今の私じゃダメなんだ」で幕を開くと、SKE48史上最多の27回のシングル選抜のミュージックビデオが流れた。まさに、記憶でも記録においても同グループの一大功労者の卒業コンサートとなった。
中盤では、須田を1年ごとに飛躍させていったAKB48選抜総選挙のVTRが流れて、総選挙シングル選抜の思い出の曲を次々と披露していった。
振り返ると、総選挙で頭角を現したのはデビュー5年目の13年。まだ大島優子や篠田麻里子ら元祖神セブンもいた第5回総選挙で、シングル選抜入りの16位に入り、世間を驚かせた。全国的には無名でも、総選挙では好成績を出し続けた。16年には神セブン入り(7位)、18年には地元のナゴヤドームでSKE48の先輩松井珠理奈に次ぐ2位。全国放送の生中継で名前を売った。そんな須田のアイドル人生を振り返るような内容だった。
最後の歌を歌い終えると、逆にファンからうれしい贈り物が。観客席が、ペンライトで「ダース―LOVE」(ダースーとLOVEの間にハートマーク)と表示された。これには須田も大号泣。
「私は1つだけ約束が守れなかった。みんなの(ライブでの)コールが出せるようになるまでは辞めないって言ってたのに、握手会はギリギリ間に合ったけれど、海外のみんなも来られないときに辞めて本当にごめんね」
たった1つの心残りだけが、ファンからの愛を感じ取って、思わずこぼれた。
ただ、活動終了日を11月に延期してまで、コロナ禍以降、AKB48グループが中止にしてきた握手会を、ビニル製の手袋をはめての形で、ソロ開催することは決めている。人一倍熱い握手でファンの数を積み上げてきた須田らしい最後は、まだあと少し続く。