須田亜香里 最後まで神対応 “握手会の女王”がSKE卒コン、ファンと歩んだ13年間「濃く過ごせた」
2022年09月25日 05:30
芸能
デビューからの3年間は、劇場での立ち位置も最後列の端っこだった。それでもファン一人一人との熱い握手という“ドブ板活動”で、自分の道を開拓していった。一度でも手を握ったファンのことは、ノートに特徴と名前をメモって忘れなかった。劇場公演でも特技のバレエを生かした美しい踊りで、毎晩、観客をひきつけていった。
地道な努力が初めて実を結んだのは、デビュー5年目の13年。まだ大島優子(33)や篠田麻里子(36)ら元祖神セブンもいた第5回総選挙で、シングル選抜入りの16位に入り、世間を驚かせた。全国的には無名でも、総選挙でどんどん出世。16年には神セブン入り(7位)、18年には地元のナゴヤドームでSKEの先輩松井珠理奈(25)に次ぐ2位。全国放送の生中継で名前を売った。
まさに「会いにいけるアイドル」の魅力を全て備えた申し子だった。
それだけに、コロナ禍の2年間では「もう一度直接会えるまで辞められない」と、卒業はできなかった。イベントが日常的になった今年春に、ついに決断。活動終了日も11月まで延期して、AKB48グループでは約3年ぶりの握手会をソロで開催することにした。
「ビニール製の手袋越しになるけれど、手の柔らかさや厚みや温度が伝わるはず」。あと少し。最後まで須田らしい活動で、ファンに夢を与えていく。
◇須田 亜香里(すだ・あかり)1991年(平3)10月31日生まれ、愛知県出身の30歳。09年11月に第3期メンバーオーディションに合格しSKE48に加入。愛称は「あかりん」「だーすー」。1メートル59。血液型A。
《古畑奈和も卒業》5期生でデビュー11年の古畑奈和(26)も卒業コンサートを行った。東京からの新幹線などの公共交通機関が台風15号の影響で遅延や運休が相次ぐ中、正午から開演。ただ、大勢の観客が集まり「来てくださったファンに感謝です。会えなかった方々とも、私が活動を続ける限り、まだ巡ってくる。卒業後も頑張ります」。恋愛も解禁となるが「悪い人に引っかからないようにしたいです」と笑い飛ばした。