須田亜香里 最後まで神対応 “握手会の女王”がSKE卒コン、ファンと歩んだ13年間「濃く過ごせた」

2022年09月25日 05:30

芸能

須田亜香里 最後まで神対応 “握手会の女王”がSKE卒コン、ファンと歩んだ13年間「濃く過ごせた」
卒業コンサートを行ったSKE48須田亜香里 Photo By 提供写真
 SKE48の須田亜香里(30)が24日、名古屋市内の日本ガイシホールで卒業コンサートを開催した。3期生としてデビューして13年。2018年の第10回AKB48選抜総選挙では、2位まで上り詰めた“SKE48の握手会の女王”は、30歳でアイドル活動を終えるために、地元の大舞台で卒業ドレス姿を披露した。
 自他共に認める「天職」だったアイドル活動のクライマックスに、自然と気持ちが高ぶった。開演前の前説アナウンス時から涙が込み上げてきた。アンコールでは、ピンクのドレス姿で感極まりながら感謝した。「1人じゃ何もできないけれど、みんながいてくれて13年も濃く過ごすことができました」。SKE史上最多の27回のシングル選抜。まさに、記憶でも記録においても同グループの一大功労者だった。

 デビューからの3年間は、劇場での立ち位置も最後列の端っこだった。それでもファン一人一人との熱い握手という“ドブ板活動”で、自分の道を開拓していった。一度でも手を握ったファンのことは、ノートに特徴と名前をメモって忘れなかった。劇場公演でも特技のバレエを生かした美しい踊りで、毎晩、観客をひきつけていった。

 地道な努力が初めて実を結んだのは、デビュー5年目の13年。まだ大島優子(33)や篠田麻里子(36)ら元祖神セブンもいた第5回総選挙で、シングル選抜入りの16位に入り、世間を驚かせた。全国的には無名でも、総選挙でどんどん出世。16年には神セブン入り(7位)、18年には地元のナゴヤドームでSKEの先輩松井珠理奈(25)に次ぐ2位。全国放送の生中継で名前を売った。

 まさに「会いにいけるアイドル」の魅力を全て備えた申し子だった。

 それだけに、コロナ禍の2年間では「もう一度直接会えるまで辞められない」と、卒業はできなかった。イベントが日常的になった今年春に、ついに決断。活動終了日も11月まで延期して、AKB48グループでは約3年ぶりの握手会をソロで開催することにした。

 「ビニール製の手袋越しになるけれど、手の柔らかさや厚みや温度が伝わるはず」。あと少し。最後まで須田らしい活動で、ファンに夢を与えていく。

 ◇須田 亜香里(すだ・あかり)1991年(平3)10月31日生まれ、愛知県出身の30歳。09年11月に第3期メンバーオーディションに合格しSKE48に加入。愛称は「あかりん」「だーすー」。1メートル59。血液型A。

 《古畑奈和も卒業》5期生でデビュー11年の古畑奈和(26)も卒業コンサートを行った。東京からの新幹線などの公共交通機関が台風15号の影響で遅延や運休が相次ぐ中、正午から開演。ただ、大勢の観客が集まり「来てくださったファンに感謝です。会えなかった方々とも、私が活動を続ける限り、まだ巡ってくる。卒業後も頑張ります」。恋愛も解禁となるが「悪い人に引っかからないようにしたいです」と笑い飛ばした。
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