服部五段、昇段初戦を飾れず 新人王戦第1局で敗戦「途中でバランスを崩した」
2022年10月03日 17:19
芸能
その後、服部飛車の成り込みは避けられないかに見えたが、両者の歩が不在の8筋を王自ら単身で守りにいく気迫の「顔面受け」。飛車を手渡した服部が攻めの糸口を見失い、投了した。
「(序盤は)悪くないと思ったが、決定的な手もなく難しいと思った。途中でバランスを崩してしまった」
今年度成績28勝9敗(未放映のテレビ対局を除く)とした服部は対局数、勝数ともに全棋士トップだが、最近10局は6勝4敗とペースが下降傾向。24日に関西将棋会館で指される第2局へ向け、「中終盤でしっかり読めるようにしたい」と巻き返しへの意欲を語った。
7人が総当たりで藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=への挑戦権を争う本社主催・第72期ALSOK杯王将戦の挑戦者決定リーグにも参戦中。初戦は羽生善治九段(52)に敗れたが、7日に渡辺明名人(38)=棋王との2冠=とのリーグ2局目を控える。王将リーグに新人王戦3番勝負と重要対局が続く秋、早くペースを取り戻したい。