やくみつる氏 「ところで→所で」変換しすぎ日本語に違和感「活字慣れていればひらがなと分かるはず」
2022年10月06日 16:47
芸能
やく氏は「自分で使わないまでも、聞く分には何の違和感もなく入ってきますね」と自身の感覚を明かし、「ぶっちゃけ、半端ない…半端ないは自分でも使いますしね。見える化も使いますもんね。可視化というと固いですもんね」と、使われる言葉の変化に理解を示した。
ほかにも「すごい速い」などと使われる例があるとし、「本来は“すごく”ですよね。これって新しい言葉使いなの?って思うほど一般的なんですよね」と説明した。
パーソナリティーのフリーアナウンサー垣花正から「国語学者の方でもこういうことに寛大なイメージがあるから、割とやくさんはそのへん、番人的な役割があるような気がするんですけど」と振られると、やく氏は「今、“割と”っておっしゃいましたね」と指摘。「あれは形容動詞だと“割に”。書き言葉では“割に”と書くようにしています」と話したが、今や辞書にも載っている表現だという。
また垣花アナは、電子機器の普及によって使われる言葉などに影響するかどうかについての記事を紹介した。やく氏は「このごろネットの書き込みの文章を見ていますと、変換しすぎ。逆にね。たとえば接続詞の“ところで”を“所で”と」と、例を挙げて違和感を口に。「少なくとも印字された文章を読み慣れていれば、そこはひらがなで書くのが一般的だと分かるはずなんでしょうけど、活字にも接していないんじゃないかなと思いますね」と懸念を示した。
垣花アナが「“~ない”の“ない”をわざわざ漢字に(して打つ例もある)」と話すと、やく氏は「見えないの“ない”は助動詞“ぬ”ですからね。形容詞の“無い”ではないので、漢字では本来表記しない」と説明。「何でもかんでも漢字で書いといたら(いい)、と思ってしまう向きが多いのではないかなと思います」と分析した。