服部五段 渡辺名人から金星 初参戦の王将リーグで初勝利し1勝1敗 「ホッとしてます」
2022年10月07日 19:01
芸能
棋士の最低段位・四段でリーグ初参戦を決めた後、9月30日の対局で勝利し五段に昇段した。四段で決めたリーグ参戦は第66期の近藤誠也七段(26)以来6期ぶり4人目で、「とりあえず1勝にホッとしてます」。7人総当たりで1枚の挑戦切符を争う短期決戦では、全勝も、もちろん全敗もあり得るとの危機感から見せた笑顔だった。全8冠中最古の歴史を誇る名人から挙げた、3度目の対戦での初勝利。「残り4局、どの将棋も全力で戦っていきたい」と全力投球を誓った。
一方、開幕2連敗になった渡辺は「中盤の手の広いところでは色々あったと思う。気がついたらダメにしてしまっていた」。攻め将棋の渡辺が攻めのターンを見出せず、投了した。服部の右金の進撃に、7三角の射程を自ら閉ざした56手目△6四歩の辛抱も実らず「(近藤との初戦を含め)2局ともあまり内容がよくない。立て直せるように頑張っていきたい」。前王将で、5期獲得の大本命は挽回を期した。