段田安則 祖父と母は手描き友禅の職人だった 中学時代は「1000円」で手伝いも 母は100歳に
2022年10月11日 14:59
芸能
黒柳から「小学生の頃はおじいさんの手伝いなんかもなさったんですか」と聞かれ、段田は「じいさんは着物に絵を描く仕事をしてて、母親もそういうのをやってたもんですから、おじいさんと実際一緒にやったことはないんですが」。それでも「母親も家に持って帰って来て、こんな枠組みを作って反物を通して手で絵を描くという事を母親もやっておりましたんで、その頃はまだ着物もよく売れてた時代だったので、僕も中学生ぐらいの頃からはたまに、遊び半分で手伝いで着物の、僕のやるのは塗り絵みたいなもんですけど、それをやると一反塗ると1000円とか1500円くれて。ちょこちょこ手伝ってました」と笑ってみせた。
黒柳が「いいお値段ですよね」と小遣いの額に驚くと、段田は「そうですね。一反塗るのに手間はかかりますけど、中学生にしてはいい値段でした」と語った。
母が買ってくれた浴衣は今も大切にしているとし、「これは私が20歳ぐらいだったでしょうか。芝居とかを始めるようになった頃に京都にまだいる時だったんですけど、浴衣と帯を母親が。日本舞踊をちょっと習うという事があったんで、その時に母親が買ってくれました」と回顧。「稽古で使ったりはしてるんですけども、袖とかびりびりになったりして、自分で縫ったりなんかして。でもだんだん貴重な気がしてきて。今はあまり稽古でも着ないように、大事にしてるんですけど」と目を細めた。
97歳まで1人暮らしをしていたという母は今年100歳になったとし、「まだ存命でおります。今、介護施設にいるんですけど、京都の」と話した。「僕が行っても最近では半分ぐらい僕だと分かっている時もあるような、どこの誰?みたいな時もありまして。これが寂しい気もするんですけど、楽な」時もあるという。「もしもずっと俺のことが分かってて、“次はいつ来てくれるんだい?いつ来てくれるんだい?”だとつらいんですけど、“こんにちわ、誰でしたっけ?”と言われると、ちょっとこっちとしても楽な気はします」と続けた。