「西の王子」斎藤慎太郎八段が結婚発表後初白星 JT杯準決勝で永瀬王座に勝利し決勝進出決めた

2022年10月15日 19:00

芸能

「西の王子」斎藤慎太郎八段が結婚発表後初白星 JT杯準決勝で永瀬王座に勝利し決勝進出決めた
永瀬拓矢王座(右)に勝利し、JT杯決勝に進出した斎藤慎太郎八段 Photo By スポニチ
 2期連続の名人挑戦者・斎藤慎太郎八段(29)が15日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪で永瀬拓矢王座(30)とのJT杯準決勝に臨み、100手で勝利した。奈良市出身で「西の王子」の愛称がある斎藤が凱旋対局を白星で飾り11月20日、都内での決勝ではもう一つの準決勝、6日に名古屋市で争われる藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=と稲葉陽八段(34)の勝者と激突する。
 戦型は角換わり。中盤で先手永瀬の攻勢に長く耐える時間が続いたが正確な受け、そして一瞬の好機を逃さず反撃に転じて逆転した。「中盤以降、受けの手を自信を持って指せたことでギリギリ耐えられた。公開対局は勢い、敵陣を見ることを心掛ける。“前を見る”将棋を指せたことが勝ちにつながったのかなと思う」と勝因を語った。

 両者は学年が1つ違いだが、棋士養成機関の奨励会入会が2004年9月の同期対決。過去の対戦成績は斎藤の3勝6敗。前回対局の昨年11月のA級順位戦は斎藤が121手で勝利した。

 JT杯では一昨年も同じ準決勝で激突し、敗れた。その雪辱を果たしての決勝進出。藤井、稲葉どちらが勝ち上がっても「常に強い2人が早指しだとさらに強い」。王座の獲得経験はあるが、棋戦の優勝経験はこれまでになく「できることを精一杯やって臨みたい」と意気込みを語った。

 9月23日に一般女性との結婚を発表した。その後、今月12日の順位戦は藤井に94手で敗れた。結婚発表後、初白星を価値ある内容で飾った。
【楽天】オススメアイテム