高知東生 元妻にも告白できなかった過去とは…母の思いに号泣「ああ、俺ってこんなに愛されてたんだ」

2022年10月19日 22:56

芸能

高知東生 元妻にも告白できなかった過去とは…母の思いに号泣「ああ、俺ってこんなに愛されてたんだ」
高知東生 Photo By スポニチ
 俳優の高知東生(57)が19日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV 私のリハビリ・介護」(後8・00)に出演。元妻にも告白できなかった自身の辛い過去と向き合ったことで自殺を思いとどまり、薬物依存から脱却しようとする“強い意志”が生まれたことを明かした。
 高知は6年前、覚せい剤取締法違反で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。“心がいつも薬物にとらわれている状態”に陥る薬物依存。自助グループの仲間に支えられながら、回復に向けた日々を歩んできた。

 執行猶予2年目には“うつ状態”となり「もう死のうと…」と自殺を考えるまでになったが、薬物依存の更生プログラムによって改善。自助グループの助けもあって「共感が生まれて塞いでいた気持ちが楽になった」と語れるまでになった。

 特に大きな変化があったのは母親への感情。高知の父親は地元高知県では有名な侠客と知られ、母親はその愛人だったという。幼少期は母親との2人暮らしで、ほぼ毎日1人で食事をする日々が続き、高校3年生の時にその母親が自殺。両親と撮った写真はもちろん、母親と一緒に撮ったものですら1枚もなく「母親がにかく大っ嫌いで、いてほしい時にいてくれない。親と対面して話し合ったことがなかった。とにかく親の顔色を見て嫌われたら困る。(子供の頃は)そんなことで一生懸命だった気がします。だがらめちゃめちゃ恨んでましたよ」と当時の思いを明かした。

 更生プログラムで難しいのは「過去の自分の感情・行動の点検」とあって高知は昨年に生まれ育った町を尋ね、当時の母親を知る人達に再会。そこで聞いた母親の真実。不器用ながらも自分を愛してくれた姿があった。

 高知は「結論から言うと、おふくろは毎日僕のことを大好きで自慢してくれていた。ただ当時一人で子供を育てることがどれだけ大変な中で…」と言葉につまり号泣。「ああ、俺ってこんなに愛されてたんだと嬉しくて。それまでおふくろを恨んで勝手に妄想で自分がつらかったから、悲しかったから、寂しかったから、それだけを間違ったエネルギーで精一杯生きていたんだけどでも、ずっと自分の中で自分が必要とされる場所。生きてていいんだという、生きてる意味があるんだという、そこに愛されてたんだなって感じて…いやーーーもう嬉しくて、そこから改めてヨシッ!!絶対生き直してやるって思った」と自らが知らなかった母親の愛情を知る事ができたと説明した。

 「ずっと家族(元妻)にも自分の素性をありのまま話せてはいなかった」と語っていた高知だったが、この事をきっかけに自助グループなどで“ありのまま自分”をさらけ出せるようになり「他人にありのまま自分の気持ちを伝える。怖かったですけど、本当にそれはやって良かった。とにかく気持ちが楽になっていった」と回復に向け順調に歩み出していることを報告した。
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