藤井竜王 広瀬八段との第2局封じ手は56手目 広瀬が昨年度升田賞「△3三金型早繰り銀」改良版を投入
2022年10月21日 18:51
芸能
角を一つ上がって藤井角に獲らせた。新手や新構想などに贈られる升田幸三賞。その昨年度の受賞手順が「△3三金型早繰り銀」だった。その右銀は7筋から進出したが、広瀬の右銀は6筋から上がり腰掛け銀に構えた。まだ採用例の少ない新戦法にさらに改良を加え、勝率上は若干不利な後手番での勝利へ意欲的な指し回しを見せた。
対局場検分と前夜祭があった20日、広瀬は自身のブログに「歴史ある場所ということで、その舞台にふさわしい将棋が指せるように頑張りたい」と書き込んだ。両者の対局は今回の7番勝負が今年初めて。昨年は3局指し、藤井の全勝だった。いずれも藤井の先手で戦型は相掛かり。うち2局は67手と75手という短手数の完敗だった。広瀬にとっていかにテニスでいうブレイク、後手番勝利をつかむかが課題であり、その成否をかけた戦型選択だった。
2日制8時間のうち藤井が4時間33分、広瀬が2時間53分消費した。22日午前9時から再開される。