「海老蔵」最後の舞 成田で披露 「團十郎」襲名成功を祈願 勸玄くん、ぼたんと奉納歌舞伎

2022年10月23日 05:13

芸能

「海老蔵」最後の舞 成田で披露 「團十郎」襲名成功を祈願 勸玄くん、ぼたんと奉納歌舞伎
奉納歌舞伎で「雪月花三景 仲国」を踊る市川海老蔵、堀越勸玄くん(左)、市川ぼたん Photo By スポニチ
 十三代目市川團十郎白猿の襲名を31日に控えた市川海老蔵(44)が22日、團十郎家とゆかりの深い成田山新勝寺(千葉県成田市)に参拝し襲名成功を祈願した。夜には長男の堀越勸玄くん(9)、長女で舞踊家の市川ぼたん(11)とともに奉納歌舞伎「雪月花三景 仲国」を披露。「海老蔵」「勸玄」の名前での最後の舞台を務めた。
 1998年の成田山開基1060年祭以来、24年ぶりに運行された京成線の特別列車「團十郎号」で成田入り。新勝寺まで約700メートルの参道でお練り行列を行った。見物客約1万人との距離を保つため、人力車に乗って移動した。

 海老蔵は「海老蔵となった18年前も、こちらで父(十二代目市川團十郎さん)とともにお練りをした。その時の記憶が走馬灯のようによみがえってきた」とあいさつ。「その後父との別れがあり、結婚の報告にも来たが妻も旅立ってしまった。しかし今、ご縁のある成田の皆さまの温かい歓迎を受け幸せです」と笑みを浮かべた。

 奉納歌舞伎の口上では「親しみ、愛着のある名跡ですので、私にとって重たい時を感じております」と、18年背負った海老蔵を“卒業”することに寂しさもにじませた。それでも「雪月花三景 仲国」で海老蔵としては最後の舞を披露。「精いっぱい努めてまいります」と11~12月の襲名披露公演を見据えた。
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