歌舞伎座「大向う」2年半ぶり再開！海老蔵も復活願った「総合的演出」團十郎襲名特別公演から条件付きで

　松竹は28日、今月31日からの「十三代目市川團十郎白猿襲名記念　歌舞伎座特別公演」（～11月1日）以降、感染対策を実施し、劇場指定の関係者による「大向う」（屋号などの掛け声）を再開すると発表した。同公演に臨む市川海老蔵（44）は今月7日のブログで「大向う復活」を願っていた。 　感染対策は（1）4階席の下手最後方にアクリルパネルで間仕切りをした「大向うエリア」（定員2人）を設置（2）「大向うエリア」内より劇場指定の関係者がマスク着用の上、大向うを行う（3）大向う発声者と観客の間隔は2メートル以上確保。「なお、ご来場のお客様による大向う（掛け声を含む）は引き続きお断りいたします」とした。

　海老蔵は「大向う！！とは、掛け声ですよね！成田屋！！とか、成駒屋！！とか、中村屋！！とか、聞いたことありますよね、あれがコロナ禍になり【約2年半】中止をしています」と説明。

　「歌舞伎にはやはり大向うが必要と私は考えます。演者とお客席、その空間を一つにしてゆく。歌舞伎独特の総合的演出の形と私は思っています。なんとか復活してもらえるようにと心から願っています。私も微力ながら、何か出来ることをして行きたい、そう思います」とつづっていた。