「火の玉ロック」ジェリー・リー・ルイスさん死去　87歳　7回結婚、波乱万丈の私生活

　1950年代ロックンロールの黄金時代を築いた米歌手ジェリー・リー・ルイスさんが28日、米ミシシッピ州の自宅で死去した。87歳。広報担当者は、死因は老衰と説明した。 　1935年、ルイジアナ州生まれ。幼少期からピアノの才能を発揮し、50年代後半に「ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイン・オン」「火の玉ロック」などのヒットを連発。椅子を放りだして立ち上がり激しく鍵盤を叩くパフォーマンスでファンの熱狂を呼んだ。友人でライバルのエルビス・プレスリーとロック界をけん引した。

　私生活も波瀾（はらん）万丈。13歳だったいとことの婚姻や重婚などのスキャンダルが発覚。生涯に7回結婚した。一時人気が低迷したが、60年代後半から70年代にかけてはカントリーで数々のヒット曲を世に送り出し、86年に「ロックの殿堂」入り。今年公開の映画「トップガン　マーヴェリック」では、「火の玉ロック」が使用され、話題となっていた。