今村翔吾氏 韓国雑踏事故受けて願い「日本のハロウィーンは正念場」 事件で風化した祭りも挙げ警鐘

2022年10月30日 19:50

芸能

今村翔吾氏 韓国雑踏事故受けて願い「日本のハロウィーンは正念場」 事件で風化した祭りも挙げ警鐘
今村翔吾氏 Photo By スポニチ
 直木賞作家の今村翔吾氏が30日、日本テレビ系「真相報道バンキシャ!」(日曜後6・00)に生出演し、韓国で29日に起きた雑踏事故で150人以上が死亡したことを受け、日本でのハロウィーンイベント参加者へ思いを口にした。
 ソウルの繁華街・梨泰院で29日夜、ハロウィーンを前に集まった多くの若者らが狭い路地で折り重なるように倒れる事故が発生。消防当局は30日、150人以上が死亡したことを発表した。路地は幅約4メートルの狭い坂道で、下に向かって次々と転倒したとみられる。番組では、複数の政府関係者からの情報として、日本人2人の死亡が確認されたと速報で伝えた。

 若者を中心に、日本でも文化として根付きつつあるハロウィーン。今村氏は「年配層の方々は、“日本人は昔、こんなんじゃなかった”と言いがちなんですけど、本来、豊臣秀吉が仮装パーティーを開いたり、180年前に京都で蝶々踊りという仮装パーティーがいきなり自然発生的に行われたり、日本人の本質ってこっちに合っているんじゃないかなと思う」と、歴史小説家らしい視点で解説した。

 一方で、蝶々踊りの悲しい結末についても説明した。「蝶々踊りは大根とかタコとか、クオリティーの高い仮装をして練り歩いたんですけど、最後は暴徒化しちゃって、事件とかが起きてしまって、今で言う警察に鎮圧されてしまう。こういうことが文化として根付かなかったと思う」。事件をきっかけに開催されないようになり、風化してしまったとした。

 文化として残っている祭りと、歴史に幕を閉じた祭りの違いとしてし、「祭りとして残っているものって、ルールとして一線を引いて守られていると思う」と指摘。今回の韓国での事故を受け、「日本のハロウィーンというのは正念場を迎えているのかなとは思いますね」と話した。

 番組では、29日夜に東京・渋谷に仮装して集まった気の早い人たちを取材。中には「恐らく世界中で最もクレージーなハロウィーン。だから来た」などと評するオランダ人の姿もあった。日本のハロウィーンについて、今村氏は「十分、観光資源になり得る状況になってきている」とし、「韓国での事故もあっただけに、あらためて気を引き締めて、祭りとして残るような形に(なるように)参加者も気を付けて欲しい」と、願うように話していた。

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