【鎌倉殿の13人 第41話トレンド】「和田義盛」横田栄司「仕方あるめぇ」義時&義村は「気の毒な面も」
2022年11月05日 13:50
芸能
稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。
第41話は「義盛、お前に罪はない」。鎌倉を守るために大江広元(栗原英雄)とも共謀し、反北条の旗頭となった和田義盛(横田栄司)の転落を目論む北条義時(小栗)。戦を回避するべく3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と政子(小池栄子)が奔走する中、三浦義村(山本耕史)八田知家(市原隼人)ら有力御家人は義盛の陣営に集い、情勢を見定めていた。そんな中、父・義盛の安否を心配する三男・朝比奈義秀(栄信)らが打倒北条を目指して決起…という展開。
そして、ついに「和田合戦」が勃発。戦況は北条の勝利が目前。実朝は直々に戰場に出向き、義盛を説得した。
実朝「義盛、おまえに罪はない。これからも、私に力を貸してくれ(義時と義村がアイコンタクト。義村は陣の後方へ)。私には、おまえが要るのだ!」
義盛「(感涙)もったいのうござりまする。その言葉を聞けただけで満足です。みんな、ここまでじゃ。聞いたか、これほどまでに鎌倉殿と心が通じ合った御家人が、他にいたか。我こそは、鎌倉随一の忠臣じゃ。みんな!胸を張れ!」
義村「(弓隊に)放て」
降参した義盛に無数の矢が降り注ぐ。義時の騙し討ちだった。
義時「お分かりか!これが鎌倉殿に取り入ろうとする者の、末路にござる」
眼前の悲劇に、実朝は慟哭。北条泰時(坂口健太郎)は父を睨みつけた。非道な策を講じた義時だったが、戰場を背に1人去る時、涙がこみ上げ、顔を歪めた。
「#鎌倉殿の13人」がオンエア中から26話連続の世界1位。
「和田合戦」「和田義盛」が3話連続のランクイン。「ファランクス」とは槍を持つ重装歩兵による古代の密集陣形のこと。泰時の軍勢が戸板などを用いた“動く防壁”から連想した視聴者が続出。盾を前方や上方に掲げる今回のスタイルはローマ軍の歩兵戦術「テストゥド」の方が近い、の声もあった。
番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」。横田は「和田義盛はどう思っていたか分からないですけども、私としては、義時も義村も理由があって生きている、生き延びていくという時代ですから、生き延びていくための最善の手段を彼らも取っているはずで。そういう意味ではある部分、気の毒な面もありますし、それで失った心だとか、失った仲間や家族だとか、そういうことも彼らは抱えていると、和田義盛も横田栄司も知っているので、こういう時代だからこそ、これはこれで『仕方あるめぇ』と。義盛は『まぁ、おまえたちもな、よくやってるよ。じゃあ元気で生きていてくれよ。生きてりゃ楽しいこともあるぞ』という、ちょっと『悔しいけどな』とか『チクショー』という気分もありながら、彼らのことを見つめていました」と振り返った。
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