高橋一生「岸辺露伴は動かない」3期目への思い「此処まで多くの方に」「当初と変わらない円熟したチーム」

2022年11月09日 17:03

芸能

高橋一生「岸辺露伴は動かない」3期目への思い「此処まで多くの方に」「当初と変わらない円熟したチーム」
高橋一生が主演を務める「岸辺露伴は動かない」第3弾の新ビジュアル(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社(C)NHK・PICS Photo By 提供写真
 俳優の高橋一生(41)が主演を務めるNHKの人気ドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズ第3弾は、新作2本がオンエアされることが決定し9日、発表された。年末放送3年目を迎え、年の瀬の風物詩に。過去2年は3夜連続だったが、今年は2夜連続の放送となった。注目のエピソードとゲストは、第7話が「ホットサマー・マーサ」(12月26日後10・00~10・54)&古川琴音(26)、第8話が「ジャンケン小僧」(12月27日後10・00~10・54)&柊木陽太(11)。新ビジュアルも公開された。
 荒木飛呂彦氏の人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第4部「ダイヤモンドは砕けない」のキャラクター、漫画家・岸辺露伴を中心に展開される同名短編スピンオフを初の映像化。露伴が相手を本に変えて生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むことも可能な特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を駆使して奇妙な事件に挑む姿を描く。

 2020年は12月28~30日、21年は12月27~29日にオンエア。露伴の相棒、女性編集者・泉京香役は引き続き、飯豊まりえが演じる。

 第7話「ホットサマー・マーサ」は今年3月、「JOJO Magazine」に書き下ろし読切として掲載されたばかり。

 長らくリアルな取材が叶わず鬱々としていた露伴(高橋)は、バキンと名付けた子犬を連れて散歩に出掛ける。夏の強い日差しとマスクのせいで朦朧(もうろう)としながら見知らぬ神社に迷い込むと、そこには根元に大きな洞のある巨木があった。洞を塞ぐ柵の隙間をのぞくと、中は祠(ほこら)のようだった。興味を引かれた露伴は中に入るが、気がつくとバキンを抱いたままうずくまってしまっていた。祠を出て家に戻ると、ところどころ様子がおかしいことにいぶかしさを覚える。さらには、自分のベッドにシーツにくるまった若い女・イブ(古川)がいて…。

 第8話「ジャンケン小僧」は本編「ジョジョの奇妙な冒険」のエピソード。子役の柊木はTBS「最愛」、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」などに出演。

 京香(飯豊)とミーティング中の露伴のところに、漫画「ピンクダークの少年」を持ったファンの少年・大柳賢(柊木)が突然、訪ねてくる。ところが露伴は、仕事場にいきなり来るのはよくないと玄関扉を閉め、追い返してしまう。しかし再び露伴の前に現れた少年は、今度はやぶから棒にジャンケンしようと提案。行く先行く先に出没しては、しつこくジャンケンを挑んでくる少年に露伴は…。

 ■高橋一生コメント

 2020年にこの作品に参加させて頂いた時は此処まで多くの方に期待して頂ける作品になるとは思いもしませんでした。
 原作を愛するファンの皆さんを思えば思うほど、誰の顔色も伺わない純粋な思いを俳優部として露伴と作品に注いできました。

 露伴が口にするリアリティとは、現実にはあり得『ない』ことではなく、現実にあり得る『かもしれない』ことであり、彼は自分の世界と可能性を拡げるためにリアリティを求めて世界と向き合うのかもしれません。
 現実を決めつけない彼のしなやかで強い姿勢は、作品を通して僕にも多分に影響を及ぼしました。

 実際、第1期の撮影時から世界は変わりましたし、現実にはあり得ない、起こりえなかったはずのことが立て続けに現実になりました。
 その世界に納得できずとも尚、現実を受け入れ、更新し、向き合っていく。露伴ならどうするでしょうか。

 3期目になり、当初と変わらない円熟したこの作品のチームは、原作漫画世界に敬意を払いながら、現実にあり得るかもしれない、と見て下さった方々に思って頂ける説得力の構築を実写化の意義と感じながら作品作りをしてきました。
 思いははじめから変わっていません。
 引き続き、このあり得るかもしれない奇妙な世界をお楽しみ頂けたらと思います。
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