吉田裕、関西演劇祭は「ギャグは一切なし。メッセージ性を重視した人情話」“マジ”舞台に挑戦
2022年11月10日 12:58
芸能
「審査委員長の板尾(創路)さんは大阪時代に新喜劇にいらっしゃった。ボクらが今回の演劇か、それとも新喜劇をやった方がよかったかを伺いたい」と上演後のティーチインで問うつもり。「いろいろな方向に幅を広げたい。挑戦です」。11月に入って連日朝まで稽古。吉田は今後を見据え、真剣だ。
一方、シゲカズです率いる「劇団イロモンスター」はお笑い芸人12人で構成。守谷日和(42)、ロングコートダディ・兎(34)、コウテイ・下田真生(29)、令和喜多みな実・河野良祐(36)ら漫才で活躍する芸人の集団で、企画ライブなどで気心知れたメンバーだ。
脚本・演出を手がけるシゲカズですは「きっしょい(気持ち悪い)やつら、化けもの芸人だけを集めて。ボクは真っ当なモンスター使いです」と笑いを誘い、「コメディとは違う。ストーリーがあって、お笑いの要素を入れて」。ただ、普段から自己主張が強く、アドリブを連発するタイプの“モンスター”だらけで「芸人特有ですが、人の作った台本を覚えてもらうのが大変で。覚えやすくしました」と苦労もあるようだ。
12~19日まで10劇団がそれぞれ3公演ずつ上演。「劇団なんば千日前」は17、19日、「劇団イロモンスター」は12、19日に計3公演を披露。20日に表彰式が行われる。
「関西演劇祭」は2019年から開催。80~90年代に起きた関西の演劇ブームで「そとばこまち」「劇団☆新感線」などの劇団が人気を博し、多くの役者、脚本家、演出家が誕生。元々、関西は才能の宝庫で、その才能が目に触れることがあまりない現状を打破するために「関西演劇祭」が誕生した。