「ちむどんどん」NHKに厳しい意見41・7% 直近5作から約1・5倍 好評意見は半減 リポート公表
2022年11月25日 11:00
芸能
リポートは「番組は自らの夢をひたむきに追求するヒロインと家族の絆、そんな一家を包み込む主題歌が好評でした。一方で、主人公とその兄の描き方や、ドラマの展開について厳しい指摘が寄せられ、ネット上の掲示板やSNSでも連日賛否両論の意見が数多く投稿されました」と総括。
「過去の連続テレビ小説との比較(反響件数と意向種別割合)」は、
▽19年後期「スカーレット」5970件
好評意見=16・8%、厳しい意見=26・5%、問い合わせ=46%、その他=10・7%
▽20年前期「エール」13878件
好評意見=15・0%、厳しい意見=14・5%、問い合わせ=61・8%、その他=8・7%
▽20年後期「おちょやん」5871件
好評意見=13・1%、厳しい意見=29・4%、問い合わせ=48・8%、その他=8・7%
▽21年前期「おかえりモネ」7821件
好評意見=16%、厳しい意見=25・3%、問い合わせ47・1%、その他=11・6%
▽21年後期「カムカムエヴリバディ」10326件
好評意見=15・7%、厳しい意見=21・2%、問い合わせ=51・2%、その他=11・9%
▽22年前期「ちむどんどん」10303件
好評意見=7・8%、厳しい意見=41・7%、問い合わせ=41・9%、その他=8・6%
直近5作と比べると、「好評意見」はほぼ半減。「厳しい意見」が約1・5倍となった。
「長所もあれば短所もある、人を助けることも迷惑を掛けてしまうこともあるごく普通の人たちが個性豊かに描かれていて共感でき、どんな人も決して否定されることなく『何度でもやり直せる』という優しく力強いメッセージに、放送中何度も励まされた(40代女性)」などの好評意見の一方、「登場人物の行動がとても不自然で、リアリティーが感じられない。ストーリーをもう少し丁寧に描けなかったのだろうか。長年の朝ドラファンとして、とても残念だ(60代女性)」「沖縄本土復帰50周年記念作品であるなら、その意義を見いだせるような作品にしてほしい(30代男性)」などの厳しい意見が紹介された。
女優の黒島結菜がヒロインを務めた朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を執筆。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4兄妹、本土復帰からの歩みを描いた。