菜葉菜「役者としては挑戦」4役演じ切った 上村侑「自分に当てはまりすぎている」裏話も

2022年11月26日 21:32

芸能

菜葉菜「役者としては挑戦」4役演じ切った 上村侑「自分に当てはまりすぎている」裏話も
映画「ワタシの中の彼女」の初日舞台あいさつを行った(左から)中村真夕監督、上村侑、菜葉菜、好井まさお、草野康太 Photo By スポニチ
 コロナ禍に孤独や不安を抱えながらも、一筋の光を求めて生きる女性たちを4話のオムニバスで描いた映画「ワタシの中の彼女」(監督中村真夕)が26日に初日を迎え、各話に登場する主人公を1人で演じ分けた菜葉菜(年齢非公表)や上村侑(20)らが東京・渋谷のユーロスぺースで舞台あいさつを行った。
 「人生の選択について見つめ直す40代主婦」「リモートワークの孤独をフードデリバリーで癒やそうとする30代の独身OL」「女優を目指しながら行き先を見失ってしまった20代の風俗嬢」そして「盲目になり、見えていた頃の記憶をたどる40代の実家暮らしの女」の4役を演じきった菜葉菜は「役者としては挑戦」と話しながら、「登場人物の年齢の違いは考えず、その人物をただ丁寧に演じていこうとだけ思ってやりました」と撮影を振り返った。

 「許された子どもたち」で第75回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞し、その後の活躍もめざましい上村は、第4話の「だましてください、やさしいことばで」に盲目の女性から金をくすねようとしながら次第に気まずさを感じていく青年を好演。「脚本をいただいた段階で、自分に当てはまりすぎていると思いました。監督が“当て書き”をしてくれたそうです」と裏話を披露。あらかじめ上村を想定して作り上げたキャラクターだけに、ぴったしはまっていた。

 劇場には草野康太(47)、お笑いコンビ「井下好井」の好井まさお(38)も駆けつけた。草野は「コロナ禍で困窮して売れない俳優という設定。まさしくです。記録として残ってくれたらうれしい」とジョークに包んであいさつ。2本目の映画という好井も「プランを固めていき、監督に提示したら、全部ダメだった」と裏話を披露して笑いを誘った。

 各エピソード、共演者との掛けあいも大きな見どころ。菜葉菜は「コロナ禍で生まれた作品。ファンタジーが入っていたり、サスペンス風だったり、皆さんにとっても身近に感じられる人間ドラマになっていると思います」とアピール。そして「見る人によって自由に、いろんな捉え方が出来る作品。皆さんの感性で受け止めてください」と訴えて、あいさつを締めた。
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