住田裕子弁護士 男女交際禁止校則は「私学ならおかしくない」けど…自主退学勧告は「非常に問題」

2022年11月30日 17:39

芸能

住田裕子弁護士 男女交際禁止校則は「私学ならおかしくない」けど…自主退学勧告は「非常に問題」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 元東京地検検事で弁護士の住田裕子氏が30日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、男女交際禁止の校則を破り自主退学を勧告された元生徒が、東京・堀越学園を相手取り起こしていた損害賠償請求訴訟についてコメントした。
 元生徒の女性は19年、この校則違反により自主退学を勧告されたのは不当だとして、学校側に700万円あまりの損害賠償を求め提訴していた。東京地裁は30日、男女交際禁止の校則については有効としたものの、自主退学勧告については「教育上の裁量を超える」とし、学校側に約97万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 住田氏は裁判のポイントとして校則、自主退学処分、損害賠償の3点を挙げた。まず「男女交際の校則」については「全般的に男女交際って幅が広いですから。私立学校の校風としてあるというのは、全然おかしくないと思います。だから有効であろうと思います」と、自身の見解も披露した。

 「自主退学の勧告」については「違反に対する罰則として何がいいかって、ある程度、比例原則、相当性がある」とし、「いきなりの自主退学という形での勧告というのは、教育を受けさせる権利、教育を受ける義務からしても、非常に問題で、(学校側が元生徒を)指導すべきであった」と、学校側による処分の厳しさに異議を唱えた。

 原告の女性は公判で、教員から約4時間にわたり強引な聞き取りをされたことを訴えている。住田氏はその点から損害賠償額について言及。「4時間にわたって強権的な聞き取り、微に入り細に入る聞き取り、これは精神的な苦痛が大きかったので、やむを得ないと思います」と、判決は妥当との見解を示した。
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