住田裕子弁護士 男女交際禁止校則は「私学ならおかしくない」けど…自主退学勧告は「非常に問題」
2022年11月30日 17:39
芸能
住田氏は裁判のポイントとして校則、自主退学処分、損害賠償の3点を挙げた。まず「男女交際の校則」については「全般的に男女交際って幅が広いですから。私立学校の校風としてあるというのは、全然おかしくないと思います。だから有効であろうと思います」と、自身の見解も披露した。
「自主退学の勧告」については「違反に対する罰則として何がいいかって、ある程度、比例原則、相当性がある」とし、「いきなりの自主退学という形での勧告というのは、教育を受けさせる権利、教育を受ける義務からしても、非常に問題で、(学校側が元生徒を)指導すべきであった」と、学校側による処分の厳しさに異議を唱えた。
原告の女性は公判で、教員から約4時間にわたり強引な聞き取りをされたことを訴えている。住田氏はその点から損害賠償額について言及。「4時間にわたって強権的な聞き取り、微に入り細に入る聞き取り、これは精神的な苦痛が大きかったので、やむを得ないと思います」と、判決は妥当との見解を示した。