藤井聡太竜王、色紙に記した「千思万考」王将戦へ意欲　初防衛から一夜

　藤井聡太竜王（20）＝王将、王位、叡王、棋聖含めて5冠＝が4日、鹿児島県指宿市で初防衛した第35期竜王戦7番勝負の一夜明け会見に臨んだ。現在の心境を記した色紙を持参。「千思万考（せんしばんこう）」とした意図を「2日制の長い持ち時間の対局で深く考えることができたが、一方で全てを掘り下げて比較することができなかったところもある。持ち時間の長い対局では意識していきたい」と明かした。 　藤井は広瀬章人八段（35）を挑戦者に迎え、4勝2敗でシリーズを制覇。14、15日の予定だった第7局を回避したことで、来年1月8日に開幕する第72期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）7番勝負まで今年度最長、中35日のタイトル戦間隔ができた。羽生善治九段（52）とのタイトル戦初対決へ向け「しっかりコンディションを整えたい」と意欲を語った。　（筒崎　嘉一）