榊原郁恵「渡辺徹は偉大な人」涙見せず笑顔で会見 最愛の夫死去 最後の会話は「いつも通りの雑な」

2022年12月06日 04:59

芸能

榊原郁恵「渡辺徹は偉大な人」涙見せず笑顔で会見 最愛の夫死去 最後の会話は「いつも通りの雑な」
笑顔で会見に応じる渡辺裕太(左)と榊原郁恵 (撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 敗血症のため11月28日に死去した俳優渡辺徹さん(享年61)の妻でタレントの榊原郁恵(63)が5日、都内で会見した。長男で俳優の渡辺裕太(33)も同席。渡辺さんが亡くなってから初の公の場となったが、2人の目に涙はなし。会場には昨年7月に撮影された遺影が置かれ、明るいキャラクターの渡辺さんに思いをはせるように、笑いもこぼれる会見となった。
 渡辺さんは家族葬で送られ、2人によると4日に都内斎場で通夜、5日に告別式が執り行われ、荼毘(だび)に付された。喪主は裕太が務めた。喪服姿で登場した榊原は「サッカーで盛り上がっている中、集まっていただき、とてもうれしい。渡辺徹は偉大な人で、これからも忘れないでいただきたい」とほほ笑んだ。

 渡辺さんは11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で検査を受け入院。榊原と渡辺さんの最後の会話は、車で病院に送った際。「“お父さん、降りて行って”と途中で降ろした時。いつも通りの雑な扱いでした」と振り返った。過去にも入院歴がある渡辺さんに対し「不死鳥のような人だから」と信じていたが、回復はかなわず。最期をみとったことを明かし「あの人は凄く甘えん坊。“もっと手を握ってあげればよかったね”とか、そういう言葉をかけました」と話した。

 時折言葉を詰まらせる場面もあったが、“おしどり夫婦”らしいエピソードで笑いを誘った。棺の中には「もう制限ないからね」と、山盛りの白ご飯を入れたことを明かした。生前には調味料をかける量など、ささいな理由でのけんかもあったと回想した。

 会見では、榊原が質問から少しズレた回答を話し出し、裕太が「こういうの止めるのが父の役割だったんですけど…」と苦笑い。2人が肩を叩き合う場面もあった。

 会見終了時には、裕太の意向で渡辺さんのヒット曲「約束」(82年)が流れ、写真撮影では曲が起用されたCMの決めポーズも2人で披露。榊原は「お父さん、帰るよ~!」と空に向かって呼びかけた。会場を出る際に深く一礼し、真っすぐ前を見据えていた。

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