「数ある演芸を一度に見られるイベントは珍しい」 上方寄席演芸大全・大阪公演を桂小春団治がPR

2022年12月07日 14:38

芸能

「数ある演芸を一度に見られるイベントは珍しい」 上方寄席演芸大全・大阪公演を桂小春団治がPR
「上方寄席演芸大全」大阪公演の会見に臨んだ(前列左から)ビックリツカサ、シンデレラエキスプレス・松井成行、渡辺裕薫(後列左から)桂小春団治、桂あやめ、桂三象、豊来家玉之助 Photo By スポニチ
 上方の演芸が一堂に会する「上方寄席演芸大全」大阪公演(21日、朝日生命ホール)の会見が7日、大阪市内で開かれ、主催する国際落語振興会会長の落語家・桂小春団治(64)は「数ある演芸を一度に見られるイベントは珍しい」とPRした。
 演芸と一口に言っても、落語をはじめ漫才に曲芸、漫談に手品など。寄席で落語や講談の合間にやる出し物をいろものと呼ぶ。小屋の看板に噺家の名前を黒字で書くのに対し、それ以外の芸人を赤字で書いたことが由来。「脇役で、皆さんを集めた会はなかなかなかった。今回はメインに」と小春団治は説明。芸の技術を極めることに重きを置く江戸(東京)に対して、上方(大阪)は「すべてが笑いの精神」と続けた。

 落語家・桂三象(66)は日本舞踊・藤間流の名取りで、自己流の踊りにお笑いトークを絡める芸。「お客さんに楽しんでいただける踊りを提供したい」と意気込む。小春団治も「上方色の濃いコテコテの踊りです」と笑わせた。

 ベテランコンビ「シンデレラエキスプレス」が漫才。「光栄です」と出演を喜ぶ渡辺裕薫(55)。相方の松井成行(58)も「(心斎橋)角座でも5分とか6分。15分のステージをやらせていただけるのはありがたい」と本流のしっかりしたネタを披露することを約束した。

 奇術のビックリツカサ(49)は「お喋りがメインのマジック。そんなにビックリするようなのはありません。ビックリするぐらいマジックが少ない」と話芸も達者。太神楽の豊来家玉之助(48)はなかなか演じる機会に恵まれないことから「ご恩返しできるよう頑張ります」と意気込む。

 トリを務めるのは水芸の松旭斎天蝶。火や水を使う芸は、各劇場がNGを出すことが多く、今回は落語家・桂あやめ(58)が演出を手がけてストーリー性のある進化した水芸となる。「舞台装置も一から作りました。新しい形の水芸。東京、名古屋でやって、改善点もあったので大阪が完成形です」とあやめも自信をのぞかせた。

 先月21日には「深川江戸資料館小劇場」で東京公演。1日には名古屋・中村文化小劇場で開催し、大阪で千秋楽。「皆さんに楽しんでいただけると思います」と小春団治もアピールした。

 他には漫談のナオユキ(55)が出演する。
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