権田よ、夢をありがとう!「フットボールネーション」作者・大武ユキ氏 イラストに込めた感謝とエール
2022年12月09日 05:04
芸能
「シュートストップの絵は報道写真などで(権田選手も)たくさん目にしていると思いました。なので、普段はたぶん、ご自分でも見たことがないプレー、ディストリビューションにしてみました。さりげないプレーにこそ体の使い方、緩み方が表れるので」
――大武氏の描く「フットボールネーション」は筋肉や体の使い方という独自の視点からサッカーを描いている。スポニチ本紙11月21日付では、同じ視点で日本代表の注目選手として権田とMF遠藤航(29)を挙げていた。権田選手については「付くべき所に付くべき筋肉が付き、どんな場面も体の軸が安定している。肩の力が抜け、今凄く良い状態」と、良い意味で“緩んでいる”と指摘していた。W杯での活躍をどう感じたか。
「取材でお答えしたように、体が緩んで、とても状態が良さそうに見えました。ドイツ戦の連続セーブも、スローモーションのように見えました。ほかの試合も終始、安心して見ていられました。日本がドイツとスペインを破ることができたのは間違いなく権田さんの活躍のおかげだと思います。お疲れさまでした!4戦とも楽しませていただきました。ありがとうございます!」
――ドイツ戦後には、スポニチの記事を読んだ権田からメッセージが届いたとのこと。
「文面には『メッセージすみません!記事見ました!めちゃくちゃうれしいです。カタール入ってからリーグ戦で力み気味だった体をフットボールネーション見ながら整えました笑』とありました。以前に『フットボールネーション』単行本の帯にメッセージをいただいたことはありましたが、驚きました」
――今後の権田選手へのエールを。
「GKとしてはまだ全然やれる年齢なので、次もその次も正GKとして見たいです。(元イタリア代表GK)ブッフォンがあの年齢になってもフットボールの進化に合わせてプレイスタイルを変えられたように、権田選手も可能性は無限大だと思います。とはいえ、向上心が高い権田選手なので、あまり自分を追い込みすぎないようにお願いしたいです」
▽フットボールネーション 東京都の社会人3部リーグ「東京クルセイド」が天皇杯で、Jクラブ相手に勝ち上がる。主人公はボランチの沖千尋。現代サッカーにおいて、腿裏筋や腸腰筋などインナーマッスル主導の動きの重要性、体の動かし方というスポーツの根本を考える。2009年からビッグコミックスペリオール(小学館)で連載中。運動科学総合研究所の高岡英夫氏が科学指導役で参加。岡崎慎司(シントトロイデン)、中村憲剛氏(元川崎F)ら選手、関係者のファン多数。