「鎌倉殿の13人」ファンミ 八重・新垣結衣「当てつけみたいな…」“元夫”の配慮には感謝 舟漕ぎ舞台裏
2022年12月13日 06:00
芸能
新垣演じる八重は、北条義時(小栗)の初恋の人にして源頼朝(大泉洋)の最初の妻。父・伊東祐親(浅野和之)は平清盛(松平健)から流罪人・頼朝の身柄を預かり、監視。愛娘を奪った頼朝の命を狙った。八重は愛する頼朝と父の間で板挟みとなり、次々と悲運に見舞われた。
対岸の北条館を見つめていた八重の心境を聞かれ、「うっそうとした緑の中で、派手な色の着物着てましたので。八重さんとしては当てつけみたいなところもあったんだと思うんですよ。“私、見てますよ…”と。だから小四郎(義時)とは似たもの同士だったのかもしれないですね。奥からじーっと見てるという」と、若干ストーカー気質な義時との思わぬ共通点を見出したことを明かして笑いを誘った。
一方、この日は元夫の芹澤、次の夫・小栗ともそろい踏み。芹澤とは、父・伊東祐親(浅野和之)が八重を頼朝から引き離して家人・江間次郎に嫁がせたという関係性。劇中では善児に襲われかけ、次郎が八重を逃がそうと身を挺して斬られただけに、新垣は芹澤に「ありがとうございました、盾になっていただいて」「その節はお世話になりました」と挨拶しあった。
芹澤は撮影を振り返り、新垣を乗せ自ら舟を漕いだシーンで「もう絶対、新垣さんだけは落としちゃいけないと。役者生命にかかわると思って…」と苦笑。「一番の優先順位は絶対落としちゃいけないって。まず川の深さは何メートルあるんですか?って聞きました」と配慮したといい、新垣は「えー!ありがとうございます」と感謝した。
祐親を裏切る覚悟で頼朝への愛を貫いた八重。出陣のタイミングを伝える矢を対岸から放った場面が物語のターニングポイントとなった。新垣の勇姿がSNS上で「カッコいい」などと反響を呼び、小栗は「下手したら、八重さんが一番の弓の名手だったんじゃない?あの距離飛ばしたのはなかなかだと思う。この血を継いで、太郎(泰時)は頼家の前でキジを落としたし」と八重のDNAを確実に受け継いだ泰時にしみじみ。
さらに泰時と八重の似ているところを聞かれ「頑固なところじゃないですかね。八重さんもだいぶ頑固だったし。全然意見変えてくれないし。よく怒られましたもんね。佐殿の悪口を言ってものすごい怒られるんですけど。“それを言って、私になんて言ってほしかったの?”って言うシーンがあって、ああいう感じを太郎は受け継いでますよね」と感慨深げにうなずいていた。