博多大吉 M-1審査員で唯一の心配事は採点基準「そういう基準があるのなら教えといてね」
2022年12月14日 16:43
芸能
大吉は「M-1の審査って何が難しいかというと、基準がないんですよ、審査に対して、決勝のみ。ルール無用なんですよ」と、採点の難しさに触れた。準決勝までは厳密にルールを設けられているというが、決勝に関しては出場者がネタ時間をオーバーすることもあるという。
その違いについて大吉は、「僕、プロレスファンなので、決してプロレスを批判する表現に取らないでね」と前置き。「準決勝までは総合格闘技のルール。めちゃめちゃ細かく厳しく、1秒でも遅れるなとか、下ネタとかやったらすぐ失格とかなるけど、決勝のみプロレスみたいになって、カウントを入れるレフェリーによっても3カウントの感じが違うとか、凶器攻撃も見て見ぬふりするレフェリーもいれば、すぐアウトという人もるし。すごくあいまいになる」と、その性質の違いを独特のたとえで表現した。
その度合をどこまで採点で考慮すべきか迷っているようで、大吉は「正直、生放送であれだけの大観衆の前で、人生をかけた戦いをやっているから、延びるんですよ、多少は。それをどこまで許容していいのか」と本音を明かした。
また、3組が進むファイナルラウンドで、1stステージのネタの評価を考慮するかも、はっきり基準を示されたことはないという。16年に審査員を務めた際を回想。「僕は1回目のネタがおもしろかったし、2回目はちょっと落ちたかもしれんけど、トータルで考えたらここでしょうと思って押したんですね。初年度も、ぶっちゃけた話。そしたら、いろんな人から“違うよ”と言われたんです。“あれは最終決戦のネタのみで決めるんだよ”って言われたんです」。その意見を考慮し、翌年はファイナルラウンドのネタのみで採点したところ、「“何してるの?”みたいな。“どこ見てるの?”って言われて」と、いずれにしろ反対意見が寄せられたという。
採点をめぐっては、毎年のように賛否両論が巻き起こり、論戦に盛り上がりを見せるM-1。大吉は「いろんなことを言われて当たり前ですし、そこまでひっくるめてエンターテインメントだと思っている」と、覚悟を決めていることを打ち明けた。その上で、制作局のABCテレビには「もし我々に(基準を)伝え忘れてるだけで、もしくは僕に伝え忘れているだけで、そういう基準があるのなら、ABCの方、聞いていますよね?教えといてね。決まってないなら、何も言わなくていいです。今まで通り“お前たちに任す”と言って下さい。こっちはこっちで、それでやるんで」と、ラジオを通じて訴えていた。