今年の「M―1」のテーマは「漫才を塗り替えろ」 本番と同じく真剣勝負の広告が街を「M―1」色に染める

2022年12月15日 18:00

芸能

今年の「M―1」のテーマは「漫才を塗り替えろ」 本番と同じく真剣勝負の広告が街を「M―1」色に染める
「2022年Mー1」のポスター(写真提供・ABCテレビ) Photo By 提供写真
 【ABCテレビの探偵!ナイショスクープ】こんにちは! ABCテレビPR部員のK川です。12月18日に決戦を迎える「M-1グランプリ」について、先週に引き続き、お届けいたします。今回は、「広告」についてのお話です。街中やSNSで見て下さっている方がいるかもしれませんので、“ナイショ”ではないですね。お許しください!
 M-1の広告は、まず柱となるポスタービジュアルの作成からスタートします。1回戦が始まる8月頃に、総合演出担当者がその年の「M-1」のテーマを考えます。今年、彼から伝えられた言葉は、「漫才を塗り替えろ」。2018年は勢いのある漫才で史上最年少優勝を果たした霜降り明星さん、2019年には緻密な漫才を作り上げ史上最高得点を叩き出したミルクボーイさん、2020年は我流の漫才を披露し、漫才か漫才じゃないか論争を巻き起こしたマヂカルラブリーさん、2021年は史上最年長で優勝した錦鯉さん…。ここ数年、それぞれが真逆と言っていいほど、異なる色を持つ王者が“漫才日本一”の称号を手にしてきました。そして、今年は何色に塗り替えてくれるのか…と。ということで、この「漫才を塗り替えろ」をテーマにビジュアルを作り始めました。その答えが、錦鯉さんを起用したポスターです。おふたりには何度もペンキをかけさせていただきました!

 このポスタービジュアルをベースに、12月に入ると次々と広告を打ち出していきます。決戦が行われるテレビ朝日のお膝元・六本木駅には錦鯉さんへのインタビューを広告にした「王者インタビュー」と一昨年の決勝戦でインパクトを残したネタ「CRまさのり」のデジタルサイネージ広告を、長谷川雅紀さんの出身地である札幌市のJR札幌駅と東急渋谷駅には、昨年の決勝戦で披露したネタ「ライフイズビューティフル」の広告を、阪急・大阪梅田駅には長谷川さんの「こ~んに~ちは~」を使った「超ざっくりカウントダウン」広告を登場させました。

 さらに今年は、M-1ファンへ感謝の気持ちを少しでも伝えられたらと、Osaka Metro御堂筋線の1編成をお借りして、「M-1感謝列車」なるものを走らせています。“M-1ファンあるある”を文字にしたポスターが車内を赤く染めています。中には、ダイアン津田さんご本人からアイデアをいただいたものまで。隠れキャラ的にいらっしゃいますので、大阪にお越しの際はぜひ探してみてください!

 そして極めつけは、アーティストとコラボしたオリジナルプロモーションビデオです。今年は、ウルフルズさんのヒット曲「暴れだすV」にのせて、今年のM-1戦士の映像を重ねました。なかなかうまくいかない自分へのもどかしさ、やるせなさ、けれど夢を諦めきれない切実な思いをトータス松本さんの魂の叫びに似た歌声で代弁してくれている名曲です。ファイナリストはもちろん、まだ夢の舞台へ届かない漫才師たち、残念ながらラストイヤーでM-1を去りゆく漫才師たち、すべてのM-1戦士へのエールになればと思い、選曲しました。(https://www.youtube.com/watch?v=mz9DaOxoCRA)

 M-1だからこそできる広告や、ネタ時間と同じ4分間のプロモーションビデオ…これらができたのも、予選から舞台を整えてくださった方々、漫才師さんたち、M-1を愛してくださる皆さんのおかげです。18日は皆さんに楽しんでいただけるよう、スタッフ一同、取り組んでいきます!

 ▼執筆者プロフィール
 K川…報道記者・デスク、編成を経て今に至る(久々に原稿を書いて手が震えました…)。趣味は旅行、プログレメタルを聴くこと、映画を観ること…クセ強めのY中さんと飲みに行くこと(笑)。
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