桂二葉が女性初の「繁昌亭大賞」に 「うれしいけど、恐れ多いです」

2022年12月16日 14:00

芸能

桂二葉が女性初の「繁昌亭大賞」に 「うれしいけど、恐れ多いです」
「第17回繁昌亭大賞」の受賞会見に出席した(左から)新人賞の桂三実、大賞の桂二葉、奨励賞の笑福亭鉄瓶、上方落語協会会長・笑福亭仁智 Photo By スポニチ
 上方落語協会は16日、「第17回繁昌亭大賞」(笑福亭仁智会長)を発表。大賞には桂二葉(36)が輝いた。女性では初、入門12年目での受賞は最速記録。二葉は「なんか私でエエのかなって感じです。繁昌亭に育てていただいたと思ってるので(関係する)たくさんの人に感謝したい。うれしいけど、恐れ多いです」と喜びを隠せなかった。また、奨励賞は笑福亭鉄瓶(44)、新設の新人賞(入門15年目以下)は桂三実(29)が受賞した。
 大賞は入門25年目以下で、上方落語の定席「天満天神繁昌亭」で活躍した落語家に贈られるもの。9人の審査委員が11月25日に選考して決定した。上方落語協会会長の笑福亭仁智(70)は二葉の受賞を聞き、「新人賞は二葉かなと思ってたら、それを飛び越えて大賞を獲った」と驚いたそうだ。ただ、驚きはしたが「近年は年功序列でなく実績、繁昌亭で活躍してる人を選出。他にも候補は挙がっていたが貢献度を考えれば二葉で納得。協会もしばらくは彼女に乗っていきます」と異論はなかった。

 二葉は昨年、「NHK新人落語大賞」を受賞してからブレイク。コロナ禍で芸人にとって厳しい時期にも集客力はトップ級だ。「NHK~」受賞記念ウィークには7日間で来場者約1000人と連日満席。オンラインでも560人が視聴。「貢献度は大。女性だからと言うのは関係ない」と仁智はその人気度の高さに脱帽する。「Xbox Game Pass」のCMにも出演。また、群馬・高崎での落語会もチケットはすぐに完売するなど関西の域から全国区へと認知度はアップしている。

 優勝してから、まだまだ若い二葉に「弟子にしてください」というメールが届くようになったそうだ。「将来、弟子をとってみたいですね。メールは、男性か女性かは分からないけど。女性が私のところに来たいというのはまあ分かるけど、男性の弟子が来たらおもしろいですね」と二葉本人は先を見据えた。

 ただ、二葉本人はあくまでマイペース。「何も変わってない。前向きにしたいとは思ってますが」ととぼけた顔。優勝してからの周りの反応にも「あんまり揺さぶられるタイプではないので。自分の喋りたいことを喋るだけ」と姿勢は崩さないつもり。「目の前の仕事を1個1個やることに必死です」と締めくくった。

 受賞記念落語会、表彰式は来年3月1日に繁昌亭夜席(後6・30開演)で開催される。また、1週間の受賞記念ウィークも企画中だ。
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