C-C-B笠浩二さん死去 60歳 「Romanticが止まらない」 14日に脳梗塞で 所属事務所発表

2022年12月18日 14:26

芸能

C-C-B笠浩二さん死去 60歳 「Romanticが止まらない」 14日に脳梗塞で 所属事務所発表
C-C-Bの笠浩二さん Photo By 提供写真
 「Romanticが止まらない」が大ヒットしたロックバンド「C―C―B」のドラムスでミュージシャンの笠浩二(りゅう・こうじ)さんが14日午後6時23分、脳梗塞のため熊本県内の病院で死去した。60歳。福岡県出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。後日、お別れの会を行う予定。所属事務所によると、7月末から持病の糖尿病の療養のため入院していたという。
 関係者によると、最近は体調不良で、移動の際には杖や車椅子を使っていた。バンドリーダーだった渡辺英樹さん(15年死去、享年55)の命日の7月13日に開催している恒例ライブに、体調がすぐれず後半のみ出演。還暦を迎えた先月8日には毎年恒例だった誕生日ライブを「静養中」として行わなかった。

 1982年に「Coconut Boys」を結成し、ドラムとボーカルを担当。翌83年に「Candy」でメジャーデビュー。85年にバンド名を「C―C―B」に変更し、TBSドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌に起用された「Romanticが止まらない」(作詞松本隆、作曲筒美京平)が大ヒット。電子ドラムをステージ中央に置き、ヘッドセットを着けた笠さんがドラムを叩きながらリードボーカルを務める斬新なスタイルで一気にブレークした。突き抜けるようなハイトーンとカラフルな髪色も話題を集めた。その後も松本、筒美コンビ作品の「スクール・ガール」「Lucky Chanceをもう一度」「空想kiss」などが立て続けにヒットし、NHK紅白歌合戦にも出場した。

 89年のバンド解散後、笠さんはソロ活動を開始。99年に熊本に転居し、九州を拠点に活動してきた。05年にフジテレビドラマ「電車男」の挿入歌と缶コーヒーのCMに「Romantic…」が起用され、バンドは再び注目を集め、その後、再結成した。

 笠さんは16年、熊本地震で被災。自身が発起人となり、復興支援プロジェクトを立ち上げた。昨年4月に筒美さんのトリビュートコンサート、同11月に松本氏の作詞活動50周年記念コンサートにそれぞれC―C―Bで出演。今年6月にNHK・BSプレミアムなどで放送された「歌える!J―POP 黄金のヒットパレード決定版!」が最後のテレビ出演となった。


 笠 浩二(りゅう・こうじ)1962年(昭37)11月8日生まれ、福岡県出身。「C―C―B」解散後の89年からソロアーティストとして活動。アサヒ「WONDA」、サントリー「BOSS」などのCMやバラエティー番組にも数多く出演した。その後は熊本の南阿蘇村に拠点を移し、農業を営む実家の両親を手伝っていた。
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