将棋の第48期棋王戦挑戦者決定2番勝負は19日、東京都渋谷区の将棋会館で第1局が指され、敗者復活トーナメントを勝ち抜いた先手の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が佐藤天彦九段(34)を79手で下した。
27日に行われる第2局の勝者が渡辺明棋王(38)=名人との2冠=への挑戦権を獲得する。藤井は負けた時点で敗退となる状態から3連勝で、5番勝負初挑戦に王手をかけた。「自信を持てない局面が多かった」と振り返りながらも年度内6冠の可能性をキープし「次もしっかり集中して対局に臨めればと思います」と平常心を強調。対する佐藤は「藤井さんのような人ともう一局指せるのをモチベーションにして戦いたい」と独特の表現で意欲を口にした。