久保九段長女の翔子女流2級、デビュー戦で勝利 塚田九段父娘に次ぐ現役2例目の親子プロ
2022年12月21日 15:56
芸能
父が戦前語ったような右金の進軍だった。1段目から6段目まで力強く上がり、梅津の飛車角を攻めた。
そして76手目、王頭攻めへ転じる。王手と金取りが同時にかかる十字飛車の筋があり、梅津にそれを回避されたが代償に王頭を破って優勢を築いた。
父が棋士、子が女流を含む親子プロは、現役では塚田泰明九段(58)と恵梨花女流初段(24)に次ぐ2例目。将棋は父の影響で4歳から始め、一時離れた時期もあったが小学5年生で出場した大会でその楽しさに触れ、勉強を続けてきた。
得意戦型は角交換型四間飛車。現在はネット対局中心に勉強しながら大阪府内の高校にも通う。父によれば1週間前、一門の忘年会で兄弟子の奨励会員らから厳しい稽古をつけられたという。その後、父とも今年初めて指し、「粘り強い将棋になっていた。力は付いていた」と“さばきのアーティスト”に次ぐ異名“粘りのアーティスト”からお墨付きを得ていた。