藤井王将 名人挑戦争いの暫定単独首位に初浮上 同じく1敗の豊島九段が広瀬八段に敗れる

2022年12月23日 00:33

芸能

藤井王将 名人挑戦争いの暫定単独首位に初浮上 同じく1敗の豊島九段が広瀬八段に敗れる
藤井王将 Photo By スポニチ
 将棋の第81期名人戦A級順位戦6回戦が22日、東京・将棋会館で指され、豊島将之九段(32)が広瀬章人八段(35)に132手で敗れ、2敗(4勝)に後退した。来春、渡辺明名人(38)=棋王との2冠=への挑戦権をかけた、年度を通じた10人による戦いは1敗(4勝)が藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=ただ1人となり、今年度初めて暫定ながら単独首位に立った。
 藤井は23日、地元・名古屋で佐藤天彦九段(34)とのA級6回戦に臨む。

 豊島の先手で始まった広瀬戦は戦型が角換わり相早繰り銀になった。角銀交換で駒得し、先行した豊島だが夕食休憩以降、金銀6枚を手厚く配置した広瀬が反撃開始する。中住まいの豊島王の頭上へ戦力を集中させ、そのまま押し切った。終局は23日午前0時16分。

 藤井には今期、谷川浩司17世名人(60)が83年に達成した21歳2カ月での最年少名人の更新がかかる。ただ、そのチャンスは1度きり。例年4月から6月に開催される名人戦7番勝負後の7月19日、21歳の誕生日を迎えるためだ。

 年明け8日からは、第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で羽生善治九段(52)とタイトル戦初対決。例年2月開幕の棋王戦5番勝負の挑戦権も今月27日、佐藤との対局で勝てば決まる。
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