佐野史郎“骨を剣山で刺すような痛み”が2週間以上 「もうダメかな」と覚悟した瞬間も
2022年12月27日 21:45
芸能
闘病を経て今年3月に活動を再開。現在の体調は「まだ体力はもちろん完全に戻った感じはしないですけどね」としながらも「ただ、細胞移植をすると結局、生き返るっていうか。細胞がこう…若返るっていうか。元からつくり直すわけですから。細胞が4カ月ごとに入れ替わってる感じがしますよね、何となくね。だから悪いことばっかりじゃないですよ」と自身の血液から採取した幹細胞を骨髄に戻す「造血幹細胞移植」についても触れた。
病気が判明した昨年4月には放送中だったTBSドラマ「リコカツ」を途中降板。その際には病名を「腎機能障害」と発表し、同年12月に所属事務所の公式サイトで「多発性骨髄腫」だったことを公表した。発病時は実際に腎臓の機能が著しく低下。当初はその回復を待たないと治療に着手できない状態で、重い「敗血症」も発症した。さらに40度近い高熱が2週間以上も続いたという。
抗生剤を変えてもなかなか熱は下がらず。「あまりの熱で。人によって違うんだろうけど、僕の場合は特に骨。剣山で刺すような痛みが。40度ぐらいになると、それが続くともうつらくって。熱は下がらない。やっぱ早く楽にしてくれって思うんだな、ああいう時。痛みに耐えられないのと、あと、全然治らないし」と佐野。さすがに気弱になり「このまま何カ月も続いてたらもつわけない」「もうダメかな」「帰りてーなー」「もう治らなくてもいいから、あした先生に言って、とにかくうち行って、家族でメシ食って、風呂入って、ちょっとビール飲んで。それで死んでいいやって」とネガティブな思考になった瞬間もあったと打ち明けた。
それでも敗血症を乗り越え、自宅で体力の回復に努めた後の昨年11月に再入院。抗がん剤治療を受けて血液中のがん細胞を死滅させ、その後「造血幹細胞移植」を受けた。抗がん剤の副作用は壮絶だったそうで、髪の毛は抜け、粘膜がただれ、下痢をし、嘔吐感も凄かったという。体重は7~8キロほど落ちたという。
それでも抗がん剤治療には付き物の「口内炎が一つもできなかったんですよね」と佐野。「コンビニで売っているクラッシュアイスを買って来てもらって、一瞬も絶やさず4時間ずっと」氷をなめ続けていたそうで、口内炎ができなかったことについては「看護師さんに“そんな人初めてです”って」と明るく振り返っていた。