元王将の久保利明九段が占う“夢対決”王将戦 見たこともない将棋出てくるか プロも大注目
2023年01月02日 06:04
芸能
「羽生九段が若手時代、掘り下げた戦型に手を加えて使うかも。自分の将棋観が生きる展開に持っていくのではないでしょうか。見たこともない将棋が出てきておかしくありません」
羽生とは王将戦7番勝負で2度戦い、第57期は1勝4敗で屈したが、第59期は4勝2敗で奪取した。決着したその第6局は「自分史上最上の対局」と呼ぶ名勝負だった。
第1局は対局前の振り駒で先手後手が決まり、第2局以降は逆側を持ち合って先後を繰り返す。勝率で若干下回る後手番は、より戦前の工夫が求められるため、そこでの羽生の準備に注目するという。
「私より上の世代の棋士がどれくらいやれるのか、励みにもしたい」
藤井とは対戦成績3勝4敗でほぼ互角の久保ですら、羽生の戦いぶりに突破口を求める。振り飛車一筋の久保は、7番勝負を通じて相居飛車が予想されるため、参考にしづらい序盤より「中終盤を楽しみにします」と話した。勝敗予想は、迷った末に藤井の4勝3敗とした。「ファンの人も一局でも多くみたいでしょうから」。その思いは久保も同じだった。