将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負はきょう8日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で行われる第1局で開幕する。史上最年少5冠の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む=に永世7冠資格を持つ羽生善治九段(52)が挑む、ファン垂ぜんの好カード。7日には両者が現地入りし、検分などを無事済ませた。夢の対決は午前9時にスタートする。
前夜祭には、約98倍という“超プレミアチケット”を手にした20人も出席した。掛川市の佐直俊哉さん(52)と参加した息子の知哉くん(11)は「両対局者とも立ち居振る舞いなど全てがかっこいい」と“生”の2人が見られて満足そう。得意戦法は振り飛車で「チャンスがあればプロ棋士を目指してみたい」と目を輝かせた。指導する俊哉さんはアマ2段で親子での対局も「最近は負ける時があります」と息子の成長に目を細めていた。