“掛川対局”立会・久保九段 今局ポイントは「つかみどころのなさ」 一手の過ちで急速に決着が訪れる展開
2023年01月09日 05:11
芸能
振り飛車党で軽快な指し回しを得意とし、「さばきのアーティスト」の異名を持つ久保。王将だった時を振り返り「一番過酷だった」と話したのは、2017年開催の第66期で行われた本棋戦恒例の“勝者の記念撮影”。当時王将の郷田真隆九段(51)からタイトルを奪取した第6局から一夜明けた撮影で、対戦相手はうなぎだった。
「本来はうなぎをつかんでポーズを決めるよう言われていたのですが、つるつるしていて全然つかめず…何度もNGを出して、カメラマンさんも諦めてました(笑い)」
つかめなかったうなぎになぞられ、今局のポイントは「つかみどころのなさ」。ジリジリとしたにらみ合いが続いているが、一手の過ちで急速に決着が訪れる展開。「この後はもう少し激しくなるか、それとも落ち着くのか…封じ手以降を見ないと先が読めません」と静かに対局を見守った。(小田切 葉月)