羽生九段「隠し玉」一手損角換わり 後手実質2手損も…完璧に指せば先手の動きマイナスに誘導
2023年01月09日 05:00
芸能
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狙いは、一見有利に見えた先手の2手指し進める動きを、結果的にマイナスの働きにさせること。ただ、序盤の手損が大きいため、後手は完璧に指さないと一気に持っていかれる。一方的な負けを喫する危険性もはらんでいる。
元A級棋士の淡路仁茂九段が生みの親とされ、2000年代中盤に一時流行。戦術書を自ら執筆している糸谷哲郎八段が用いることで知られるが、高度な戦法のため指す棋士は多くない。
淡路九段はこの戦法で、新手や妙手を指した者や、定跡の進歩に貢献した者に与えられる升田幸三賞を2006年に受賞している。