渡辺えり「何をやっても味方だった」演劇の道を反対していた両親が一転、応援してくれたいきさつを語る
2023年01月10日 14:14
芸能
それでも、昨年5月に95歳で亡くなった父親は「高校卒業後、毎日のように手紙。あれだけ反対してたのに若きウェルテルの悩みの本が送られてきたり、ゲーテのファウストが送られてきたり、色々書いてあって。それが支えで」と自筆の手紙や演劇の助けになる本が送られてきたという。
そして、渡辺は「(手紙は)段ボール3箱あるんです。それを“出版しないか”って整理している最中だったんですね。それで亡くなったので今、読むのも辛くて…」と父親からの手紙を書籍にする話があり、整理中に亡くなったと涙まじりの目で語った。「最初は演劇をやることに反対しているような内容の手紙から、どんどん応援していく手紙になるんです」と手紙が徐々に演劇の道に進んだ娘を励ます内容に変わっていったと回想。
応援のきっかけになったのが、25歳の時に画家のクールベをモデルにした「夜の影」を公演。仕事で東京に来ていた父親が見に来て「えらく感動して、“こういう芝居だったら続けてもいい”って」と父も理解を示してくれたといい「それから両親で必ず芝居を見に来てくれるようになった。1本も欠かさずに」と振り返った。その上で「何をやっても味方だった2人が認知症になる、亡くなるってのは切ないもんですね」と亡くなった父、現在は認知症で施設に入所する母親への思いを口にした。