藤井王将 目標はタカく!王将戦も歴代年度最高勝率もトリます!!最高チョウの笑顔で勝者の記念撮影
2023年01月11日 05:00
芸能
「本当に全く初めての経験。周りに10羽くらいいたのでさすがにビックリしました」
タカの一種レッドテールホークも腕に乗せた。同園飼育管理部門の責任者・北條龍哉さん(42)によれば「タカには怖いイメージがあるので、緊張すると敏感で伝わる。怒ったしぐさをして飛んでいったりするが、そういうそぶりが全くなかった」と史上最年少5冠の貫禄を証言した。
自宅で動物の飼育経験はないというが時折、猫が庭へ遊びにくるのを楽しみにする。「見つけては喜んでいます」。ペットのウサギをSNS発信する羽生に対抗し、インコを飼うプランについては「ハードルが高そうです」と笑顔で却下した。
羽生用意の一手損角換わりを打破した第1局。「激しい変化の多い将棋で長考したところも多く、判断に悩むところはあった」と回想した。それでも持ち時間は羽生のほぼ倍、45分残しての勝利。連勝を7に伸ばした。
今年度成績は36勝7敗に。中原の歴代最高・855が視界に入った。2月からは渡辺明棋王(38)=名人との2冠=に挑む棋王戦5番勝負も加わりダブルタイトル戦となるが、その前に、まず15日に朝日杯。1回戦に勝てば2回戦も同日にあり、収録済みのNHK杯も放映される。
「1日3勝」の可能性があり、18日は名人挑戦権争いの単独首位を走るA級順位戦。王将戦第2、3局と続く。今月末までの6局に全勝すれば42勝7敗となり、・857で67年度の中原を超える。
当時の中原とは共通点がある。同じ20歳。ただ、中原はまだ五段で初タイトルは翌年度の前期棋聖戦。今年度、強者ぞろいの序列1位で重ねた白星と価値が違う。
「プロとしてやっている。話題にしてもらえればありがたい」。3月末まで、最高勝率のプレッシャーすら歓迎する藤井の動向にさらなる注目が集まる。(筒崎 嘉一)