元巨人・鈴木優氏　妻の妊娠中に2度目の戦力外通告　現役続行か引退か…揺れる胸中に密着

　14日放送のTBS「バース・デイ」（土曜後5・00）では、元オリックス、巨人で今季限りでの現役引退を表明していた鈴木優氏（25）に密着した。現役続行か引退か、揺れる胸中に迫った。 　都立雪谷高校出身で「都立の星」として注目された鈴木氏は、2015年にオリックスにドラフト9位で入団。7年間プレーした後に戦力外通告を受けたが、巨人から育成契約のオファーが届いて入団。しかし、2年連続で戦力外通告を受けた。

　現役続行か引退か。決断を悩む裏には家族の存在があった。戦力外通告を受けたのは昨年10月3日。この時点で21年1月に結婚した1つ下の美里さんのお腹の中には新しい生命が宿っていた。出産予定日は1カ月後の11月30日で出産間近に控えての非常な宣告となった。

　鈴木氏は25歳でケガもしておらず、現役続行の気持ちがある一方で、生まれてくる子供を育てて、家族を養う責任を感じていた。野球と家族。人生の分かれ道で悩んでいると、「パ・リーグTV」などのメディアを手掛ける会社からオファーが舞い込んだ。

　このオファーに「より悩ましいというか、そういう気持ちにはなりますね」と揺れる胸中を吐露しつつも、下した決断は引退だった。8年間の現役生活にピリオドを打った鈴木氏は「心が折れずにやってこれたのは家でも支えがあったと思う。ありがとう」と妻・美里さんに感謝の思いを伝えた。

　そして、11月29日に無事第1子となる長男「希碧（のあ）くん」が誕生した。鈴木氏は「この子が元気に育つように、より一層頑張りたい」と、父親としての覚悟を語り、第2の人生も家族と共に歩んでいく。