YMOに欠かせない存在 高橋幸宏さん、ゴム草履だった坂本龍一の服装変えた 奇才と天才つなぐ緩衝材
2023年01月15日 02:03
芸能
YMOのステージ衣装を手掛けていたのも高橋さん。結成前の坂本龍一は長髪にジーパン、素足にゴム草履という格好が定番だったが、手ほどきして意識改革。「教授」というニックネームの名付け親でもあった。出会った当時、坂本が東京芸大の大学院生だと知り「じゃあ、プロフェッサーだから教授」と名付けた。
ドラマーだけでなく多彩な活動でも知られた。ピンク・レディーや山下久美子らをプロデュースし、竹内まりや、田原俊彦、堀ちえみらに楽曲を提供。レコーディングやライブなどで演奏に参加したアーティストは山下達郎、オフコース、浜田省吾ら枚挙にいとまがなく、幅広い交友関係を誇った。YMO結成前の78年1月には矢沢永吉の「時間よ止まれ」のレコーディングにも参加。竹中直人とはシュールなコントにも挑戦し「笑い」もこよなく愛した。こまやかな気遣いもできる性格で、女性にもよくモテたという。
一方、20代後半からはファッションデザイナーとしても活躍。自身のブティックも都内で2店展開していた。高所恐怖症のため飛行機が苦手で、海外ツアーの移動にはいつも頭を抱えていたという。釣りが趣味で、イシダイ釣りのキャリアは40年以上、フライフィッシングは20年以上。同好会「東京鶴亀フィッシングクラブ」の会長も務めていた。